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YSSB #7 ページ8

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「どうする?ここでやめる?」





ニヤリと笑った彼から、目が離せない。


離した手をもう一度するりと絡めとって
意地悪くそう尋ねてくる。

本当に、意地悪く。





『っ、別に、あなたと戯れるなんてごめんだけど』

「ふーん。あっそ」





すっと離れた手に、少し寂しい気持ちが募る。
いやいやいや、嬉しいんだから。


そんな気持ちを振り払うように
とにかくここから出よう、なんて考えて体を起こすと
少し強めの力で肩を押される。

…え。





『なっ、は?』

「俺帰すやなんて言うとらんやん。
その気がないならその気になるまで遊んだるわ」

『だから私は!』

「黙れって何回言うたら学習すんねやろなぁ。
このバカ犬は」





そう言って
押し倒したまま後頭部をぐっと抑えてキスしてくる。


鼻を掠める甘い匂いが感覚の麻痺を早めて。

部屋に響くリップ音に、
顔に熱が集まるのが嫌でも分かる。





『っは、バカ犬って、』

「そのまんまやん。
こんな所ノコノコ来よって、ほんまアホちゃう?」

『バカの次はアホ?だから意図的に来たわけじゃ』

「あーはいはい、言い訳はもう聞き飽きたわ」





首筋にあたる彼の髪の毛が擽ったい。


油断していれば、チクリとした痛みと痒みと共に
お得意なのか彼のニヤニヤとした顔が迫ってくる。

子供じゃない。
何をされたのかくらい、見当がつく。


ホストというのはこんなことをしてもアリなのか。
…不思議が多すぎる職業だ。





『なに、してんの』

「キスマやん。知らん?」

『知ってるから聞いてるんでしょ』

「んふ、そのうち分かる」





は?


さらっと頬を撫でて私の上から退く。


待っとって。

その一言と香りだけを残して、
赤色の扉をパタンと閉めたさっきまでの彼。


あまりにも唐突すぎて、
あまりにもあっさりとしていて。

嫌だと思っていたはずなのに
彼がいなくなった今、妙な独占欲がはたらく。



これは… 終わり、ってこと?

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◎し げ ち ゃ ん 民 _(プロフ) - ちゃんとL○○○もできたし大丈夫よ!また読みに来るーー(・・) (2019年2月18日 0時) (レス) id: ab408f8195 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチグレープジャス民ティー(プロフ) - 凜憧さん» いえいえ!全然大丈夫です!!焦らず投稿者さんのペースでいいので、私は影で応援させていただきます…!! (2019年2月16日 22時) (レス) id: 488bd9d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - ◎し げ ち ゃ ん 民 _さん» 莉奈ああああっ!携帯取られてて何もできんかった…ごめんね… 読みきてくれてありがと! (2019年2月16日 20時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - ピーチグレープジャス民ティーさん» お返事遅くなってごめんなさい!そう言ってもらえて嬉しいです!頑張らせていただきます!! (2019年2月16日 20時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
◎し げ ち ゃ ん 民 _(プロフ) - ゆーり…? 久しぶりに読みに来た(*´∀`*) (2019年2月11日 23時) (レス) id: ab408f8195 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凜憧 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年12月17日 16時

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