YSSB #32 ページ33
___ Side for D.
「…ﾁｯ、ああ！！」
勝ち誇ったように笑う華奈の顔が
あの日のあのときとリンクする。
" トモがどうなってもいい？ "
詰め寄られた先はベッドの上。
逃げ場を全てなくされて、
ただ言いなりになるしかなかった。
財閥のお嬢様。
そう聞けば、その一言の影響力は目に見えて。
大切な人を守ったつもりが傷つけていた。
あとになって、そう気づいた。
「っ、くそ、」
妙に、気になる。
相手は高校生。
大人を相手する俺にとって非現実的な年齢に
最初は、弄んで笑うだけやったのに。
いつの間にか虜にされてて。
子どもやないって。
大人や、って。
そう答えてたら…なんて今更すぎる。
「シゲ」
「…リュウ」
ノックもなしに開いたドアからは
これでもかってくらい眩しい奴。
軽く含み笑いする彼を少し睨んだ。
流星みたいな余裕のある奴だったら
こんな空回り、しなくて済んだんだろうか。
「俺の幼馴染み泣かせんといてやぁ」
「ごめん、やん」
「しげも素直やないな。
不器用、鈍感、アホ、ガキ」
「おい。最後の方悪口やんけ」
「ほらー、ええの？このままで。
近い距離におる俺が奪うかもやで？」
冗談めかして言った流星の目は、真剣そのもの。
ここまで人を惚れさせることができるのに、
あの子どもっぽい仕草も言葉も、ほんまにアホ。
もう一度だけ。
叶うなら、永遠に。
バカでアホな彼奴の隣に、いさせてほしい。
「…奪わせへんわ、アホ」
「アホにアホって言われたぁ」
ケラケラと笑う彼を追い越す。
無性に、彼奴の顔が見たくなった。
「…頑張れよ、しげ」
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◎し げ ち ゃ ん 民 ＿(プロフ) - ちゃんとL○○○もできたし大丈夫よ！また読みに来るーー(･･) (2019年2月18日 0時) (
レス) id: ab408f8195 (このIDを非表示/違反報告)
ピーチグレープジャス民ティー(プロフ) - 凜憧さん» いえいえ！全然大丈夫です！！焦らず投稿者さんのペースでいいので、私は影で応援させていただきます…！！ (2019年2月16日 22時) (レス) id: 488bd9d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - ◎し げ ち ゃ ん 民 ＿さん» 莉奈ああああっ！携帯取られてて何もできんかった…ごめんね… 読みきてくれてありがと！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
凜憧(プロフ) - ピーチグレープジャス民ティーさん» お返事遅くなってごめんなさい！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張らせていただきます！！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
◎し げ ち ゃ ん 民 ＿(プロフ) - ゆーり…？ 久しぶりに読みに来た(*´∀`*) (2019年2月11日 23時) (レス) id: ab408f8195 (このIDを非表示/違反報告)
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