You're So Sexy Baby...

YSSB #3 ページ4

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『うわっ』

「いやホストじゃなくない？」





中へと足を踏み入れれば
広がるのは大人たちが踊っている世界。

みんなドレスやスーツを着てて、
まさに私たち二人は場違いで目立つ存在だ。





「お客様」

『へっ、』

「失礼ですが… 何をしにここへ？」

『え… あ、違うんです！私流星の幼馴染みで、
忘れ物を届けに来たんですけど…』

「…あぁ、君が。失礼致しました、先程はご無礼を。
ここのオーナーをやってます、淳太と申します」

『は、はぁ』

「こっち。まだ開店前やから」





笑いかけてくれた淳太さんのおかげで
少しだけ緊張が和らいで。

隣で隠れるようにして立つ由紀の手を握って
淳太さんの後に続く。


…え、開店前？これで？





「流星ー」

「んー？あ、A」

『これで合ってる？』

「ん、さんきゅ」

『もう忘れ物しないでね。
あんまりこういう所来たくないから』

「えー？ええ所やで？」

『いや、うん。友達もいるし』

「少し遊んでけば？みんなええ奴やから大丈夫やで。
怖かったら俺送ってくから。ほれ」

『え、ちょっ、』





受け取ったかと思いきや、
今度は何故か別の人の方に移動させられて。

由紀も渋々着いてくるけど、大分怖がってる。





『ちょっと、流星！』

「大丈夫やって、きっと楽しいから」





そう言って右の口角をきゅっと上げる。

流星は自信のあるときこの笑顔をするから、
それを分かってる私は何も言えなくなる。


流星が大丈夫って言うなら…大丈夫だよね。





「A、私、帰りたい」

『ね、ちょっとだけでいいから遊んでかない？
ほら、息抜き程度の気軽さでさ』

「でも、」

『流星は嘘つかないから。
楽しいって言ってたし、多分大丈夫だよ』

「Aがそう言うなら…」





若干涙目になりつつ、了承してくれて。

でもどうしたらいいんだろうってあたふたしてたら、
流星より少し低いくらいの背丈の人が近くに。





「おいで」

『え、』

「自分ら高校生やろ？
そのままやとバレるから着替えよ」





そう言ってにっこりと笑いかけた彼もまた、
淳太さんのような策士。

警戒心は解けないけれど、
その案には私も同意見だから仕方なくついていく。





「ん、こっから好きなの選んで。
終わったら呼んでな、外におるから」





高めの声でそう言って、扉を閉めた彼。


連れてこられた此処は
ドレスやらなんやらが沢山置かれてる。

この中から選んで着替えろ、と。


ハードル高い…

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