おはよう、今日も好きです。《赤》

#4 照れるのも可愛いよ。 ページ4

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「ん、そーいえばさあ」





お昼を食べているとき、ふと思い出したように結が口を開く。





『ん？』

「もうすぐ文化祭じゃん」

『…言われてみれば』

「せやなあ」

「俺も忘れてたわ」





文化祭って凄い楽しいよね。

屋台出したり、クラス対抗のやったり、好きな人と一緒に回ったり？


…ってことで行きますか。





『重岡、一緒に回ろ？』

「嫌や。絶対回らん」

『なんでよ…いいじゃん。ね？』

「お前絶対うるさいやんか」

『じゃあ静かにするから！』

「そういう問題ちゃうねん！」





私だって女だもん。

文化祭くらい好きな人と回りたいじゃない。
いつもこんなに塩対応されてるから余計。





『じゃあせめて出し物のシフト一緒にしよ？』

「は？それ結局一緒に回るやつやろ！」

「俺Aにシフト合わせるわ」

「私もー」

「…あーもう、一緒にすればええんやろ」

『ありがと！重岡好き！』

「は！？調子のんな！」





あ、手で口元隠した。

さては…





『重岡、照れた？』

「は？照れてへんし」

『重岡の癖だよ、それ。
照れると口元手で隠すやつ』

「か、隠してへん！」

『ふふ、重岡かわい』

「なんっでやねん！！」





好きって言われただけで、こんな真っ赤なりんごみたいになるなんて。



ピュアだし、純粋で可愛い。

普段は口調も冷たいのに、こういうときだけコロッと変わるのも好き。


実はこれが狙いでからかってたり…しなくもない。

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