▽14 嘘をついてまで ページ14
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「先輩！」
『あ、重岡くん』
ドアに近づいた途端、掴まれた左腕。
私の前の席の藤井は不機嫌そうに掴んだ手首をぐっと引っ張った。
『っ、ちょ、藤井？』
「ごめんな。A予定あるねん。
やから今日は一緒に食べられへんよ」
ねえ、なに言ってんの？
予定なんてない。
あったとしても藤井が言う必要なんてない。
やめてよ。
重岡くん、泣きそうになってるじゃんか。
『っ、藤井！』
力ずくの男の人の力には、敵わない。
キリキリと痛み始める手首なんて構いもしない藤井に私も私で苛立っていた。
なんで、どうして。
そこまで怒るのは、なんのため？
藤井は友達。
重岡くんが悪い奴だったら、こうして助けてくれてたかもしれない。
でも彼は違う。重岡くんはいい人なのに。
『は、なしてよっ！！』
藤井が立ち止まった瞬間、腕を振りほどく。
掴まれていた手首の部分は赤くなっていた。
『ねえ、なにがしたいの？
予定なんて今日は一つもないのに』
「…」
『私がなにしたって、自由でしょ？
なんで藤井に縛られる必要がっ、』
頬に滑った藤井の手。
思わず、話す口が止まった。
あ、キスされる。
そう気づいた瞬間に顔を思いっきり背けた。
ねえ、なんで？
『なんで、藤井が傷ついてんの』
頬から手が離れていく。
俯く藤井は、さっきの重岡くんと同じ瞳をしていた。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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