▽13 藤井の気持ち ページ13
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「あ、来たA！
ねえあんた、昨日藤井になにしたの？」
『…ん？』
「朝からめーっちゃ不機嫌なんだけど。
まさか男つくったりとか？」
『はあ？ないない。
仮にそうだとしてなんで藤井が不機嫌なわけ』
「はい鈍感。藤井おつだわ」
『いや、え？』
「うんもう大丈夫。はいおはよう」
『…は？お、おはよ』
さすが私のクラスメイト。
…よく分かんねえ。
最近やたらと藤井が不機嫌になる。
そしてそれは決まって…
『重岡くん、だな』
そう。彼と私が近づいたとき。
そんなに鈍感じゃない。
私だって人の気持ちくらい想像はつく。
…あー、好きなのか。私のこと。
そう理解したら、なんだかストンと胸に落ちて。
でもモヤモヤは解消されず、増えていく一方。
「はよ」
『…藤井』
「そんな怖い顔してなしたん」
『ねえ、あんたさ…』
聞けるわけない、か。
「私のこと好きなの？」なんて、そう簡単に。
『いや、やっぱなんでもないわ』
へらっと笑って誤魔化す。
もしかしたら違うかもしれない。
世話の焼ける奴、くらいでなんとも思ってないかも。
或いは、気になってます、ってぐらい？
でも…じゃあ不機嫌になる理由はなに？
…分かるか、こんなもん。
だから恋愛なんて面倒なことはしてこなかったんだ。
ちょっとやそっとで、大切なものが壊れていく。
だったら最初から、恋なんてしなきゃいい。
『あー…』
重岡くんに会いたい、な。
あの笑顔で、「先輩」って呼んでほしい。
『…今日は来るのかな』
呟く私を、藤井がどんな目で見ていたかなんて、恋をしてこなかった私には分からない。
だって恋をしていなければ、失恋も両想いもない。
悲しい気持ちも幸せな気持ちも、分かんないもん。
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (
レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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