▽9 可愛さには負けるんです ページ9
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「先輩、そもそもなんで一年と仲ええの?」
『ねえ小瀧、あんた先輩を敬うってこと知らない?』
「知らん」
『真面目に藤井に見えてきた…』
「んで、なんで?」
『ん?ああ、こっちの方がなんで?だよ。
私は別に一年生と仲良くなった覚え…』
「A先輩…」
『…重岡くん以外はないんだけど』
「ほんまにっ!?」
ああ、神様。
世にこんな可愛い人がいるなんて。
藤井と小瀧もこれくらいの可愛さにお願いします。
しゅん、と効果音がつきそうなくらい。
そんな顔されたらそう言うしかないじゃんね。ね?
あ、ちなみに藤井は先生に任せて置いてきました。
「えー、なんなんそれ」
『だから少しは先輩を敬えって』
「先輩!」
『ん?なに?重岡くん』
「なあ、なんでしげにはめちゃくちゃ甘いん?」
『え、可愛いから』
「即答やんけ」
それ以外の理由がありますか。
あんな!藤井とは!!大違い!!!
「あーあ、流星可哀想」
『待っていつの間に仲良くなったの?』
「同中。元々知り合いや」
『なんだ、先に言ってよ』
「流星に怒られても知らんからな」
『なんで藤井が私に怒るのさ』
はあ、とため息をついた小瀧。
あのー…なんで?
状況を説明してくれないと分かるわけない。
アホか。小瀧。
「まあ、ええわ。俺ちゃう電車やからまた明日」
『二度と来んな腐れ大根』
「ひどっ!!」
小瀧がムキになるのを笑って見ていると、小瀧の乗る電車のドアが閉まった瞬間、袖を引っ張られる。
ちょんちょんって。可愛い。
そんなの重岡くん以外にいないよ。
私より背高いのになあ…
なんか全然そんな感じしないな。
『ん?』
「先輩、一緒に帰りましょ」
『え、ごめん、元からそのつもりだったけど』
「ほんまにっ?」
嬉しそう。可愛い。はあああっ。
『でも家の方向同じなの?』
「こっちです」
『あ、同じだ』
「ふふ、よかった」
かっこつけてないのに、サラリと私の少し前を歩いてくれる。
無意識でこんなかっこいい人、いる?
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凜憧(プロフ) - ぽてとふらい。さん» うん、ありがとうね笑 その言葉を励みに更新頑張ります(^ワ^=) (2019年7月29日 15時) (レス) id: f3cbf63448 (このIDを非表示/違反報告)
ぽてとふらい。(プロフ) - 好きです。(唐突)(話が好きすぎて言葉でない)(とりあえず告白を)(無理せずゆっくりでもいいから更新頑張れ)(待ってるで私は)もう一度、好きです。 (2019年7月29日 14時) (レス) id: 9d94f1b87d (このIDを非表示/違反報告)
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