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お風呂 E5 ページ11

楽天loveさん request

「ひぎゃあああ!!」

またやってる。最初の頃は、この声が聞こえる度に風呂場に駆けて行ったけど今やそれがバカバカしくなってやめた。
だって、この悲鳴の原因は分かりきってるから。

「また?」

風呂から出てきたAの髪をタオルで拭きながら、いつものように質問する。

「はい...またです……」

「はぁ……そろそろ学習しなよ」

「違うの!あいつらが勝手に出てくるから悪いの!」

おうおう。そのセリフももう何回も聞いたし、その度にこっちをすごい勢いで振り向くのやめような。
水、目に入るから。

「でも、あいつらって言ったって所詮水じゃん。」

「そうなんだけど...」

そう、彼女の敵は、シャワーから唐突に出てくる冷たい水。
夏は勝手に「友達!」とか言ってるくせに冬が近づいてくると「敵!」に変わる。それが冬場には、親の敵のように言ってるんだから、水もやってらんないよなぁ。

「はい、終わり。」

「ん、ありがと。」

いつもならそこでぴょんと飛び降りるのに、今日はそのまま僕の膝に座ったままだった。

「どしたの?」

「…………。」

そう言っても黙ったままの彼女。なんか、ちょっとだけ怖い。

「降りないの?」

「...降りなきゃダメ?」

「そんなことはないけど……」

すると、腰の当たりにぎゅっと抱きついてきた。

「寒いんだよね。」

「...そんな薄着でいるからじゃない?」

彼女の今の格好は半袖にショートパンツ。今、秋なんだけど。見てるこっちが目のやりどころに困るんだけど。
冷静ぶって言ったけど、内心やばいからね。心臓、ばっくばくだから。

やばいやばい、胸が当たってる!!

「んーー。」

スリスリしないでぇえ!ちょ、頑張れ、俺の理性!お願いだから切れないで!

「シャワーだけじゃ寒かった...」

「え、お湯に使ってないの!?」

「うん。」

「なんで。」

そりゃ、体の芯は冷えたままなんだから寒いでしょ。

「...早く、栄五郎とお話したかったら。」

そう言うAの耳は真っ赤。可愛いなぁ。

「それなら一緒にお風呂入ったのに。」

「なななな!」

それはないそれはない、と連呼するA。俺はむしろウェルカムなんだけど。

「ま、今度からはゆっくり入るんだよ。いつでもAと話するからさ。」

「……ん。ありがとう...」

ぎゅっと体を握り返してあげると、更に強く握られた。

シャンプーの匂いがふわりとする。そんな幸せな風呂上がり。また、髪、乾かしてやるからな。

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設定タグ:プロ野球 , 短編   
作品ジャンル:恋愛
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こころ - こころです!はじめまして!埼玉西武ライオンズの金子侑司選手のリクエストお願いしてもいいですか?年上彼氏って設定でお願いします! (2019年4月20日 2時) (レス) id: e8384e56c4 (このIDを非表示/違反報告)
さや - 梶谷選手が好きなので、パスワードの話は笑っちゃいました。カープの安部友裕選手の話をお願いします(彼は背番号6です) (2018年8月27日 6時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
とっぽ(プロフ) - 初コメント失礼します!いつも楽しく見させて貰ってます。リクエストなんですけど、今永昇太選手で、甘々彼氏っていうのをお願いします!これからも頑張ってください!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 5c3fe8aaca (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 雪さん» requestありがとうございました。ヤキモチ、とは程遠いお話になった気もします…w ギャグ路線に走ったお話ですが楽しんで頂けたら幸いです。 (2018年3月6日 23時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)
ぺとる(プロフ) - 彩凪さん» ご指摘、ありがとうございます!全く気づいていませんでした、お恥ずかしい…これからも何かあったらよろしくお願いします。 (2018年3月5日 17時) (レス) id: ddc15b59fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺとる | 作者ホームページ:プロ野球  
作成日時:2017年8月12日 2時

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