怪我した side31 10/10 ページ35
それは突然に起きた。宮崎さんのフリーバッティングをちょっとぼーっとしながら見ていた時。
『痛ぁ!!』
「A!!?」
スタジアムにAさんの大声が響いた。それに1番に反応したのは筒香さん。
普段のベース上でもそんくらい走れよ、って思うくらいの速さ。
Aさんはピッチャー陣の練習を見ていたのか、端っこの芝生の当たりでうずくまっていた。
「おい、何があった!?」
19「分かんないです...急にしゃがみこんじゃって」
宮本「A、返事できるか？」
僕が近づいた時には、他のトレーナーさんや選手も集まって来て、ちょっとした塊が出来た。
『んーー。』
宮本「何があった？」
『ジャンプしたらこけた。』
「は？」
ジャンプしたらこけたって……どんだけ運動神経悪い子ですか。そんなに悪くないですよね。むしろいい方ですよね？
宮本「はぁ……大丈夫か？」
『大丈夫、大丈夫！さぁさ、皆、私の心配なんてせずに練習に戻りたまえ！CSはすぐそこだよ!!練習、練習！ という訳で、宮本さん、おんぶしてください♡』
宮本「嫌だ♡」
『え…… 大の大人の男が語尾に♡とか…ないわー……』
宮本「いやいや、やってきたのお前だから。そして、おんぶはしない。」
『えーーーーー。じゃあ、肩で妥協しましょう。』
宮本「しゃーないな。ほれ。」
宮本さんに肩を借りてけんけんで歩いていくAさん。
他の選手がAさんに言われた通りに練習に戻っていくのに、筒香さんだけは不安そうにベンチ裏に戻るまでAさんを見ていた。
＊
31「あざっしたー」
練習が終わって、ロッカールームに戻る。するとその途中で見知った人の話し声が聞こえた。
「...そ...さ……かよ」
何言ってるのかは全然分からない筒香さんの声。まぁ、いいやと思って前を通り過ぎようとすると、丁度ドアから出てきた。
「あ、柴田。」
31「なんすか、筒香さん？」
「Aなんだけど...まぁいいや、ロッカーで言うわ。」
それからスマホをポケットにしまって、すたすた歩いていく筒香さんの後を追った。
＊
「「「靭帯断裂!?」」」
「おう。」
まさかAさんの怪我がそんなに酷いとは思わなかった。確かにあの後の練習では姿を見せなかった。
21「クライマックスは...？」
「多分、同行できる。でも、ベンチにまで入れるかは分からない。」
そんな……Aさんがいないでクライマックスを戦わなきゃいけないなんて...。なんで怪我してるんですか、Aさん！
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みつばち(プロフ) - はじめまして〜！！お話楽しく読ませていただいてます！！もしよろしければなんですけど筒香さんと事故チューしちゃうみたいなお話書いてほしいです笑無茶言ってすみません！更新頑張ってください！ (2017年11月5日 12時) (
レス) id: 623b91c402 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいたいます！つっつとの絡みもっとみたいです！ あとなんj？みたいなやつすごく面白くてもっと見たいです！更新頑張ってください！ (2017年11月5日 10時) (レス) id: 67e271b36b (このIDを非表示/違反報告)
sugar(プロフ) - 筒香選手のラミレス監督お誕生日のお話がいいです！話の内容はおまかせで！w (2017年10月3日 18時) (レス) id: fe6c6a2274 (このIDを非表示/違反報告)
ちくわ(プロフ) - 石田健大選手お願いします！ (2017年9月29日 23時) (レス) id: 45b184216f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺとる | 作成日時：2017年8月28日 0時
