おやゆびひめの日常

100打点 #2 9/23 ページ22

『チャモさぁーーん!!』

2「Oh! Perhaps, will you give me bouquet ?[おう！もしかして、Aが花束をくれるのかな？]」

『Yes!! Congratulations 100RBI !![はい!! 100打点、おめでとうございます!!]』

ロッカールームでチャモさんの所まで小さな花束を持って駆け寄る。せっかくの記念なのにこんなに小さくて申し訳ない……。

でも、仕方ないじゃん！すぐ近くのお花屋さんまで走って花束をすぐ作ってくれって言ったらこれが限界です、って言われちゃったんだから。

「ちっさ……」

『ちょ、気にしてるんだから言わないで!!』

2「I'm not worried about it. I'm glad to your feeling.[そんなの全然気にならないから。気持ちが嬉しいよ。]」

『チャモさん……！』

なんて紳士！流石はベイスターズの4番！打点王！

『それに比べて、日本の4番は……。』

全然違うよね。さっきも要らないこと言うし。そんなの分かりきってるから！でも、そこは気付かないふりして流すのがいい男じゃないの!?

「なに？こっちの花束の方が豪華だから、嫉妬した？」

そう言う、ごうの右手には顔をうずめられるくらいの大きな花束が準備されてた。

『何それ!?ずるい！』

「いや、俺、今日打てるわと思って頼んどいたんだよね。ロペスへの花束。ロペスも調子良かったし、100打点いったでしょ。」

『はぁ？』

「その証拠に、猛打賞。」

『打点は？ホームランは？』

「ナゴドでそれを求めるか。」

『当たり前でしょ。一応、日本の4番なんだから。一応。』

「そこ強調するな。」

私たちのどうでもいい会話をしているのをニコニコ見つめてくれているチャモさん。
いつもそう。雰囲気が悪くなりそうになったら直ぐに声をかけてくれて、いい方に戻してくれる。

『Mr. Ropez. Will you be in this team at last?[最後までこのチームに残ってくれますか？]』

そう言うとチャモさんは私の大好きな笑顔で言ってくれた。

2「Sure!!!」

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