神様の落とし物 （ yamada × chinen ）

◎ ００３ ページ3

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学校について涼介に手を引かれるままに教室に入ると、ばっと目線が集まった。
怖くて泣きたくなって下を向いていると、涼介にぎゅっと抱きしめられた。









「 知念 、空き教室行こうか？」









ぼくの視線まで合わせてしゃがんでくれる涼介にすこし胸が高鳴った。
周りに人が群がってきて、ぼくのことを見るけどぼくは涼介だけをじっと見つめていたいと思った。









「 …いく。りょうすけ、手…」









「 …ふふ、はい。」









すこしぼくより大きくてしっかりした手をにぎりしめながら教室を出ると
教室からはざわめきが広がった。









詳しくは聞こえなかったけど、涼介と仲良くするぼくが気に入られてないのかな。
すこしずつ、涼介以外の人とも話してみたいと感じた。









…









「 山田くんにめっちゃ可愛がられてる男の子だれ？すっごい天使なんだけど…！」









「 山田に抱きしめられてた小さい子かわいすぎる…」









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