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桜の額に汗が滲んだ。
どうしよう、このままじゃ六道くんが痛い人に見えちゃうかも……
桃芽が見えない普通の人間ならば、動くタッパー、１人で話すりんねが目に入るはずだ。何処からどうみても不審に映る。桜はどうにかりんねを庇う為に必死に策を巡らせた。しかし、一向に言葉が思い付かない。頭に霧がかかったみたいで、やっと出たはずの思考を隠してしまう。
それでもなんとか口を開けようとしたその時、桃芽が口を開いて小さな声で言った。
「六道くん、死神なの……？」
*
「びっくりした。 十文字くんはお祓い屋さんって聞いてたからなんとなくは見えるんじゃないかって思ってたけど、班全員見える人なんてね」
廊下を歩きながら、桃芽が肩をすくめて笑う。今まで見た笑顔のなかで一番柔らかく、緊張から解放されたような爽やかな顔をしていた。いつもより言葉も多く感じる。
「お前も見えるのか」
「うん。 でも、本当に見えるだけ。 六道くんみたいに浄霊なんて出来ないよ」
十文字の言葉に桃芽は手の平を見せてぱたぱたと横に降った。
「今まで見える人に出会った事無かったからさ。 嬉しいな」
また笑う桃芽。何故か小さい頃の桜に桃芽が重なり、桜は「分かるよ、その気持ち」と知らず知らずのうちに共感を述べていた。
「でも、アンタん家はそういう家系じゃ無いんでしょ？ なんで見えるのよ」
「幼馴染みが死神だったの。 小学生の頃のホワイトデーの日に貰ったクッキーが、あっちの世界の材料で作った奴とすりかわってたらしくて。 食べた瞬間浮遊霊が見えて、もうびっくり」
表情をコロコロ変えながらおどけた言い方で捲し立てる。桜は彼女を控えめな性格だと思っていたのだが、思い違いだったのだろうか。
「なんだかいつもと雰囲気違うね」
「あ……ごめん。 あんまりべらべら話すとうっかり変な事口走っちゃいそうでさ。 今までずっと抑えてたんだよね」
ちょっと分からない気がしなくもない、と桜は頷いた。それなりに同じ事を経験してきたらしい彼女に、桜は親近感を感じつつもあった。
「はい、靴履いて。 遅れてるんだからとっとと履き替えなさいよ」
下駄箱に着くと、れんげは急かす様に手を二回叩いた。
「六文、このままついてくるのか」
「りんね様が良いならぜひ」
りんねの肩に乗った六文が尻尾をぴんと立てる。猫のご機嫌サインだ。それを合図に、少し不思議なC班の旅が幕を開けた。
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あいloveあきら(プロフ) - 流れ星さん» その通りです。永華チャンがでかいだけです。 (2016年4月26日 22時) (
レス) id: 93c1b013ec (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - 菅原くんってそんなに身長大きくないような…と思ったけど、永華さんがデカいだけな気がした。 (2016年4月26日 22時) (レス) id: ff41ad54a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛吹(プロフ) - 流れ星さん» 閲覧、コメントありがとうございます！ これから恋愛シーン沢山入れる予定なので私も楽しみです！ これからも見て頂けると嬉しいです！ (2016年4月26日 16時) (レス) id: a491fb7239 (このIDを非表示/違反報告)
あいloveあきら(プロフ) - 流れ星さん» コメントありがとうございます！国れん国いいですよね！！気が合いますね！！やったぁ！！！！！ (2016年4月26日 16時) (レス) id: 93c1b013ec (このIDを非表示/違反報告)
流れ星 - 作品読ませていただいてます！ これはもしやクロスオーバーでの恋愛成立……！？国見くんとれんげちゃんのカップルですか！？ 私、クロスオーバーカップル大好きなので国れん、もしくはれん国おいしいです！！！ありがとうございます！！！！！！！！！！ (2016年4月26日 15時) (レス) id: ff41ad54a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2016年4月13日 19時
