−2−え……私の幼馴染が呪ってたんですか…？【乙骨憂太】

眩しい闇 ページ1

＿＿＿＿誰かが私を呼ぶ声がする。




「＿＿い！＿＿A＿！！」

「＿＿高菜！＿」

「＿＿ちゃん！」

「しっか＿＿しろ＿＿！」


『んん……あと、5分…いや30分………寝さ、せ……』

「起きろ馬鹿」

『い"っ！？』




額に強烈な痛みを感じ、一瞬で意識が浮上する。まず目に入ったのは、心配そうに見るクラスメート。その後ろには、先程の争いで壊れた高専の校舎が見える。



……あれ可笑しいな、私が戦った時はそんなに壊れてなかったはずなんだが。っていうか壊さないように意識してたんだが。憂太サン、キミちょっと暴れすぎじゃないかな？？？




「Aちゃん大丈夫！？どっか怪我とか…」

『いやまず自分の心配しろよお前は』




ずっと黙ってたから不安になったのかもしれないけど、私よりお前のほうが重症じゃん。早く治せよ里香ちゃんに心配されんぞ。



まあ、でも。




『憂太』

「ん？どうしたの？」

『その……アリガト』




私だけじゃ、夏油は倒せなかった。憂太が来なかったら、たぶん真希ちゃんは殺されてただろう。今までの───幼い頃からのお礼も込めて、憂太に感謝を伝える。




「何で片言？」

「アレだろ、たぶん今までお礼を言ったことがなかったとかじゃね？」

「しゃけ」

『お前らホントに失礼だな』




私だってお礼くらい普通に言いますけど？？私にどんなイメージ持ってるワケ？？？



「良かっ……ほん、とに……」と泣きながら私に抱きついてくる憂太。あのごめん、雰囲気ぶち壊すようで言いたくないんだけど、重い。おまっ全体重預けてくんなッッ潰"れ"る"(必死)



必死に引き剥がそうとする私を助けようとしないクラスメート's。非情かよ。

おい真希ちゃん笑ってないで助けろ。パンダは床を叩いてまで爆笑すんじゃねぇ。棘に至っては「すき焼き寿司パスタ』ってソレ明らかにおにぎりの具じゃねぇだろ。語彙バグってんぞ。

✿→

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す