Blue rose (ページ9)

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時計台広場・・・。
何人もの人がここを待ち合わせの約束するだろう・・？

「蓮・・・。」

来るはず無い人の名前を呼んでみても何も変わらないのに・・・。

ずっと戻るはずの無いあなたを待ち続ける自分が虚しくなって気付けば涙が頬を伝っていた・・

？「あの・・こんなのしか無いけど、よかったらこれ使って下さい。」

声のする方を見てみるとサングラス姿の男性が紙ナプキンを差し出して立っていた。

「えっ！？あっ・・ありがとうございます。」

？「あっ！！いまなんでこの人紙ナプキンなんて持ってるの？って思ったでしょ(笑)」

「ふふっ思いました(笑)でも、助かりました。ありがとうございます。」

？「やっと笑った！！やっぱり女の子は笑ってる方がいいよ。うん！！」

名前も知らないあなたはクシャッて満面の笑みで私にそう言った
そんな彼に私は自然とつられて笑ってしまっていた。

？「おーーーーい！！隆二！！何してんねーん！！ほって行くで！！」

？「あっ！！やべ！！俺行くね！！」

「えっ！！あっ！！！これありがとうございます。」
そう彼にお礼を言うと笑顔で手を振って走っていった。

あの人とてもいい声をしてたな～。

やっぱり曲を作ったりしていると、敏感になっちゃうんだよね～。

こういうのを職業病って言うのかな？

ブーブーブーっ

「もしもし？」

千紗「もしもし！？(人5)遅くなってごめんね！！今どこ？お店ピーク過ぎたから今から来れる？」

「お疲れ様。わかった近くにいるから直ぐ行くね♪」

千紗「はーい♪待ってるね！！」

時計台広場を後に千紗のお店へと向かって行った。