OVERII7E (ページ40)

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ふらふらなAをベンチに座らせて、自分の膝の上に頭を倒させた。
カチューシャをとると『ありがとう..』と蚊の鳴くような声が聞こえる。

TR「俺水買ってくるわ、ウォンビナA任せて良い？」

WB「うん、お願いします」

昨日鬼のスキー講習も受けただろうから、かなり疲労が溜まってたんだろう。

安心させるように頭に手を置いてそっと撫でる。

風が冷たくて、震えるAを見て自分の巻いていたマフラーをAの首元に重ね巻いた。

＿＿と、何やら視線を感じて顔をあげると3人組の女の子達が遠巻きに俺達を見て小さく騒いでいて、1人の子のバッグに付いたAのトレカホルダーにブリズだと言う事に気付く。

(困ったな..あんまり目立ちたくない)

1人の子と目が合って、口パクで「ブリズ？」と問いかけるとうんうんと目を輝かせて何度も頷いた。

「(ありがとう、ごめんね)」

そう日本語で口パクで伝え、ジェスチャーもつける。
そっとしてほしいの意味で口元に人差し指をおくと、それを見たブリズ達は伝わったのかニコニコと微笑んで小さく手を振って離れていった。

こういう時、カメラを向けずにプライベートを尊重してくれるファンをありがたく思う。

TR「お待たせ！！！Aは大丈夫？？ここ救護室あるらしいけど運ぼうか？」

タロヒョンが水を片手に焦った様子で戻ってきた。

WB「今ちょっと寝てるみたいです、しばらく寝かせましょうか」

そう提案すると、Aの穏やかな寝顔を見て「うん、そうしようか」と安堵するタロヒョンは、どこで調達したのかミッキー柄のブランケットを2枚広げてAと俺にかけてきた。

WB「ㅎㅎㅎヒョン、俺にはいらないですよ」

TR「2人とも大事だから風邪引いたら困るだろ〜〜〜いいから掛けてなさい」

本当にお人好しなヒョン..kkk

WB「＿そういえばさっきブリズに会いました、でも特に話しかけられることなくそっとしておいてくれて...」

TR「いい子達だね、次会ったらサインの１つでも書かなくちゃ笑」

＿30分後

『ほんとにごめんなさい泣』

回復したAが起きて、申し訳なさそうにしてるのがかわいくて面白い。

TR「姫が起きたから、エレクトリカルパレードだけ見て帰ろうか？」

WB「俺達ずっとじっとしてて寒いのでくっ付いて観ましょうか」

『はい！！仰せの通り！みんなでぎゅっとくっ付いて観ましょう！』

「「ㅋㅋㅋㅋ」」

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