OVERII7E (ページ4)

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「＿＿＿＿だって、A」

『............』

『さっきからまるで人を神格化するような記事を一語一句忠実に読み上げるの、やめてもらってもいいですか....？』

音楽番組前の控え室。
メイクさんにメイクを施してもらっている最中に、もうすでにメイクを終えたソンチャンが私の真横でどっかのウェブサイトの小っ恥ずかしすぎる私の紹介文を上から下まで読み上げていた。

SC「このサイト、A単体についてしか言及してないじゃん、俺達のケミについて書いてないから没で」

丸イスに座ったソンチャンが、鏡の前で身動きがとれない私の肩に腕を回してきて、メイクさんの眉間に皺が寄ってるのが見えた。

このEの男、邪魔すぎる。
　

ES「お前とAにケミなんて存在したの？」

そんな挑発的にソンチャンを見下ろしているウンソクさんは鏡越しにありえないほどデカいおにぎりを手に持っていて、

途中からそれが気になりすぎて何も頭に入らなくなってしまった。

SC「ヤ〜こんな当たり前知識知らないの？ウンソガ、最近“ココ”アップデートしてないでしょ？」

自分のこめかみをトン、と指でつついて煽り返すソンチャンに、呆れたように「ハッ...ㅋ」と鼻で笑った後におにぎりを頬張るウンソクさんが面白すぎて、思わず吹き出してしまう。

AT「....え、Aが笑ってる、かわいいね」

いつのまにかウンソクさんの隣で佇んでいるアントンと笑顔のまま目が合って、

途端に一斉に集まる視線に表情筋をフルに固めてスン....と真顔に戻すと、「や〜〜！」とスンハンが悔しそうに声を荒げた。

SU「クソ、写真に収められなかった........」

何しれっと盗撮しようとしてるんだい？

『私にも肖像権というものがありましてですね、、』

ES「◎△＄♪×￥●＆％＃？(訳:なんで笑ってたんだ？)」

『......それほんとにやめてㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ』

逆になんで誰もクソデカおにぎりに突っ込まないの？

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