OVERII7E (ページ11)

今日:155 hit、昨日:330 hit、合計:208,092 hit

▼ ページ11

_ ANTON side

宿舎でAの部屋の前まで行くと、丁度部屋から出てきたAと鉢合わせた。

今日は珍しく白いロングコートに身を包んでいて、めちゃくちゃ可愛い。

「今日真っ白だね」

『たまにはこういう格好もできるんですよ』

そういうアントンは真っ黒だね、と上から下まで視線を送られる。

黒のハイネックに、黒皮のGジャン、ストレートのデニムパンツ。僕のコーディネートを見てgoodと親指を立てるAに自分の親指をくっつけた。

『なんか....いつもよりさらに大きくない？』

「..あ、今日はブーツだからかな？」と答えると『もっと縮んで！私の身長の低さが際立つから！』と無茶なお願いをされてしまって、笑いながら背伸びしてみせた。

きっとみんなは知らないと思うけど、僕を見上げるAって笑っちゃうくらい可愛くて、必然的に上目遣いになってしまうんだから愛おしさを抑えられない。

かわいいね、と頭を撫でると『や〜一応私、ヌナなんだけど..』と不服そうに睨まれた。

『そういうアントンは、もっともっとかわいいね〜』

不意打ちで小さな両手で頬を包まれたまま顔を引き寄せられて、一瞬で理性が飛んで、

このままキスしてしまおうかと自ら顔を近づけると『ぎゃあ！』と慌てて引き離された。

「..ㅋㅋㅋㅋ」

その、ちゅーしようとすると絶対出る叫び声何とかならない？ㅋㅋㅋㅋ

『はあ！！！なんですぐそういうことする？もう..,油断も隙もあったもんじゃないな....』

「ヌナ～そういうことってどういうこと？
＿＿＿今何されると思ったの？」

そう意地悪に聞いてみると、みるみる顔を赤くするAに
『この生意気アメリカ人！！！！！』とめちゃくちゃに叩かれた。

あーかわいい

そうやって、

僕の言動に翻弄されちゃうAを見るのが、

最高に楽しくて愛おしいんだって言ったら君は怒るかな？
_