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青side
『藤井さん、藤井流星さん、内科までお願いします』
なんて、放送で呼ばれたから
何事かと思って行ったら
医「ありがとうございます。お話がありまして」
青「もしかしてなんかの病気とか…」
医「いえ、嬉しいことです」
嬉しいこと?
俺とはまちゃんはすっと視線を合わす
医「単刀直入に言います」
ごく…
息を飲む
医「濱田さんは、妊娠されています。おめでとうございます」
にんしん…にんしん…
青「妊娠!?」
思わず大きな声が
紫「ちょ…流星!」
青「あ…すんません」
紫「え、でも…妊娠って…?」
医「今は、男性が妊娠されることも、多々あります。濱田さんも、その内の一人ですね。ちなみに、妊娠してから、2ヶ月というところでしょうか」
紫「なるほど…?」
医「ですがやはり、これからお腹も大きくなってきますし、ご職業的には、ダンスや…アクロバット等は、難しくなると思います。というよりも、妊娠中は、止めておいた方がいいかと。赤ちゃんに響いてしまうかもしれません」
紫「公表した方が、ええんですか…?」
医「それはお二人次第ですが、隠すのも大変でしょう。もちろんこの病院は秘密厳守ですので、マスコミに売ったりはしません。…でも、安全に産みたいんでしたら、公表することをおすすめします」
紫「そうですか…分かりました。ありがとうございました。また来ます…すいません、またすぐお邪魔になるようで。では、失礼します」
俺とはまちゃんは内科から出て、会計をして、車に乗った
俺らは向かい合う
紫「流星、妊娠やって。おめでとうやな」
青「ほんまやで。…ありがとうな」
ちゅっとキスを交わす
青「じゃあまずは」
紫「メンバーに報告やな」
そして、メンバーに、仕事が終わったらうちに来るように伝えた
思いもせんのやろなぁ、メンバー同士が妊娠なんて
そう思いながら、俺は車を走らせた
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作者名:神山たかひろ | 作成日時:2020年4月4日 9時