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その歌声に【ぺけたん】 ページ28

友達にある高校の学園祭に誘われて、せっかくの休日なのにと思ったけど

『屋台たくさんあって楽しいらしいよ!』

の一言に

「行く!」

と、言ってしまった。



屋台は確かに充実していて、味も素晴らしい。

これ、高校レベルかよと思うと程にみんな美味しい。

でも聞いてなかったよ、男子校だなんて。


あちこちで声を掛けられるからちっとも落ち着かない。

友達は、

「これ狙いに決まってんじゃん。いい男見つけるわよー!」

ってガッツポーズしてるし。


ああ、来なければ良かった。

今、そういうの、興味無い。


「ライブステージだって!行ってみよ!!」

友達に引きづられるように、ステージへ向かう。

既にライブは始まっていて、大きな音が聴こえる。


パッと目の前に広がったステージに、細身の男子生徒が立っていて、とてもその細身から出ているとは思えない程の声量。

圧倒的な歌唱力。

私は、ただ見入っていた。

その声に心をあっという間に持っていかれた。



「A?どうしたの?具合いでも悪いの??」


気がつけば、涙が溢れてて。


「な、何でもない。大丈夫。ちょっとびっくりしただけ。」


切ない気持ちに心を支配されて、ぎゅうっと胸が締め付けられて。

友達が、どこかで休憩する?って聞いてくれたから、そうすることにしてステージを離れようとした、その時。




ねぇねぇ。

声のする方、ステージの方に目をやると、先程の男子生徒がニコニコしながらこっちを見てて。


「もう1曲歌うから、聴いててよ。」


それは、

とても切ないラブソング。

切なげに歌う、その声が、私の胸を締め付けた。



こんなの知らない。

こんなに切ない気持ち、私は知らない。



「ねぇ、どうだった?」

ステージから降りて、彼が私に近づいてきて。

「素敵な歌声でした。聴けてよかったです。」


ぱぁっと笑顔になった彼は、チケットを2枚渡してくれた。

「今度ライブするんだ。良かったら来てよ。」

照れ臭そうに笑って言う。


「君に聴いて欲しい。」


私は今、多分恋に落ちたんだ。




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HANAです。

ぺけたんの歌声いいですよね〜

彼の笑顔も大好きです。




.

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満葉 - 澪さん» そうですよ〜♪良くお分かりになりましたね! (2018年1月21日 0時) (レス) id: 0dfcacbbb4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 参考にした音楽ってインタビュアですか?? (2018年1月18日 0時) (レス) id: 4d51c3f1ab (このIDを非表示/違反報告)
恋音(プロフ) - 満葉さん» そうです!満葉さんお久しぶりです!(*´ω`*) (2018年1月14日 9時) (レス) id: 2020f46edd (このIDを非表示/違反報告)
満葉 - 恋音さん» 当たりです!凄い!もしかして恋音さんって短編集書いていらっしゃる方ですか? (2018年1月14日 8時) (レス) id: 0dfcacbbb4 (このIDを非表示/違反報告)
恋音(プロフ) - メリュー!!ぺけたんに歌ってほしいですね!!(興奮気味) (2018年1月13日 20時) (レス) id: 2020f46edd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:HANA x他6人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2017年11月24日 22時

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