五文字【DAMA １】 ページ46
「…シルク」
「んあ」
「ダーマ君、いつ帰ってくるかな」
�爐気，福辞�
と、編集中のシルクからは気の抜けた返事。
人影すらない廊下を横目で見るけれど、そこには誰もいない。
「はーあ」
今日の昼過ぎから姿すら見せないダーマ君は
珍しく帰りが遅い。
今日は、私の誕生日。
去年はお祝いをしてくれたけれど、今年は無いみたいだ。
期待外れ、といっては悪いけれど。
そう思わなければ、不安がもっと募ってしまう。
胸の内にさえ秘めたくない気持ちが、グルグルと回り出した。
「…眠たい」
「寝ろよ。風邪引くぞー」
目を擦りながら言う私に、
彼は編集を止め優しく毛布をかけてくれた。
ダーマ君の為に買って来た、柔軟剤の香りが
ふわりと広がる。
「ダーマが帰ってくるまで、待つの…」
「アツアツじゃねえか」
「うるさいタラコ」
「誰がタラコじゃ！」
こうしている間にも、刻々と明日に秒針は
近づいていった。
それと同時に、急激な眠気も。
ワガママだなんて承知の上。
君は、この気持ちを知ったら怒るかな。
�爛弌璽���
って、呆れたように笑うかな。
君は分かりづらい。
表情も、気持ちも、読み取れない。
それほど独特で、特殊な君は。
私のハートを盗んだまま、どこかへ行った
「シルク」
「どした」
「ダーマにさ�犹篆欧襪�も�瓩辰謄薀ぅ鵑靴董帖�
「…あーい」
不思議な間を置いて、部屋を出ていくシルク。
何だか疑問を感じて、パチリと目を覚ました。
すると…
「ん。」
「う、わわっ…ダーマ君？！」
いつの間にか隣にはダーマ君がいて、
顔を真っ赤にさせながらケーキを渡してくる。
周りには苺が綺麗に並べられていて、
真ん中の小さな板チョコには
�爐�めでとう��
の文字。
たった五文字。
私の名前すら入れてない。
ムードすらない。
定番のロウソクもない。
だけど、何故か心がほかほかと温まる。
「やる」
「え、っ…私に？」
「お前以外、誰がいんだよ」
からかうように笑って、
私の反応を楽しむダーマ君。
「あり、がとう」
たった五文字。
「お、おう」
＿＿＿それでも君は、笑顔を見せた。
「ね、一緒に食べよ！」
「バカ、誕生日終わっちゃ…」
ダーマ君の声を遮ったのは、
午前0時をお知らせするオルゴールの音だった。
そんな状況がおかしくて、二人でクスクスと笑う。
眼鏡の奥にあるのは、君の綺麗な瞳だ。
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ビスコ(プロフ) - 参加したいです！ (2019年1月7日 14時) (
レス) id: 251e52ea6f (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - きなこもち。さん» お久しぶりと言いたい所なのですが、記憶の欠片がどこかに落ちちゃったようでっ…！！！(ごめんなさい。もしかして消しちゃった作品とかにコメントしましたか…？？) 募集は終了しましたが、一応参加したい方はコメ欄に！と書かさせて頂いております。良ければどうぞ！ (2017年12月9日 20時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち。(プロフ) - どうもです！れやーとさんは覚えているか分からないですけど…如月梦です…もう募集終了しちゃいましたよね？^-^; (2017年12月7日 16時) (携帯から) (レス) id: 8d2e0e99a1 (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - ヨッシーさん» 初めまして、お祝いと共にコメントありがとうございます！続編もありますので、そちらでも順位を上げれたらなぁと思っています…！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
れやーと - みぃさん» 私の中では、過去最高となっています！！（笑）みぃ様も立派な編集者様ですし、どうぞ胸を張って言ってください(●´ω｀●)続編ももうすぐ作りますね！ (2017年11月24日 22時) (レス) id: 560fb3554a (このIDを非表示/違反報告)
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