▲ホンシントカクゴ▼ ページ25
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一度道を外れれば、簡単に元には戻ることが出来ない。
妻と恋人に悟られないように、大野と櫻井は密会を重ねた。
「櫻井、俺のこと好きか？」
いつからか大野は、櫻井にそう聞くようになった。
「好きじゃない。俺は、潤さんが好きだから」
櫻井は決まってそう言った。
気が付けば、あの夜から二週間が経っていた。
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「翔ちゃん、またね」
「うん。バイバイ相葉ちゃん」
友人である相葉に手を振った櫻井は、コートのポケットに手を入れて歩き出す。
手袋を出すほどではないけれど、外に出していると寒い。
冬がすぐそばまで近づいている。
「ただいまー」
閉まっているはずなのになぜか開いていた鍵に内心首を傾げながら櫻井が家の中へと足を踏み入れると、突然腕を掴まれた。
「わっ……」
バランスを崩した櫻井の身体はそのままの勢いで壁に叩きつけられる。
「いっ……」
「翔」
「潤さ……っ？」
問答無用でふさがれた唇。
長く、深く。
櫻井の呼吸を根こそぎ奪うように。
長い口付けのあと、ようやく解放された櫻井は力なく松本の胸に体を預けた。
「はぁ……じゅん、さん…？」
戸惑ったように松本を見上げる櫻井に、松本は酷く優しく笑って見せる。
「ごめん、怖かったよな」
頭をなでる松本の手はいつもと同じで温かく優しい。
「潤さん、何かあった？」
白々しくよく言えるよなと、櫻井は内心自分で思う。
しかし、松本を好きな気持ちに嘘も偽りもないはずだった。
何でもないよと松本が言う。
「翔の方こそ、何もないのか？昨日、どこ行ってたんだ？」
「昨日は相葉ちゃんの家に泊まったんだ。二人でレポートやった」
「そうか」
それ以上、松本は何も言わなかった。
嘘に心が痛まないと言えばそれこそ嘘になる。
これでいいのかと櫻井は自問する。
しかし、いつまでたっても答えは出てきそうになかった。
松本の愛はしっかりと感じている。
なのに、どうしても大野を求める自分がいた。
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破紅(プロフ) - 磁石真紀さん» ありがと〜！うんそうそう、実はね、笑 お楽しみいただけて何よりです。また次もよろしくねー、笑 (2014年12月5日 16時) (
レス) id: 13f7586b48 (このIDを非表示/違反報告)
破紅(プロフ) - ゆらさん» 感想ありがとうございます。二人のキャラクターを読み取っていただけてとても嬉しいです。あ、キャーってなっていただけました？笑 智さんにはあのセリフを言ってほしかっただけなんです← 最後までお付き合いありがとうございました！ (2014年12月5日 16時) (レス) id: 13f7586b48 (このIDを非表示/違反報告)
破紅(プロフ) - 櫻野さん。さん» ありがとうございます。キュンキュンしていただけたのならよかったです♪お楽しみいただけたようで大変光栄です。頑張らせていただきますので、またよろしくお願いしますね、笑 (2014年12月5日 16時) (レス) id: 13f7586b48 (このIDを非表示/違反報告)
破紅(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん、最後までお付き合いありがとうございました！大野さん格好良くなってましたかね？それならよかったです。応援ありがとうございます。これからもよろしくお願いしますね♪ (2014年12月5日 16時) (レス) id: 13f7586b48 (このIDを非表示/違反報告)
磁石真紀(プロフ) - 完結おめでとう!先生智と生徒翔、うんよかった(//∇//)潤さんは高校の先生だったのか!その設定にちょいとビックリ(°д°)次回作も楽しみにしてるよ〜 (2014年12月4日 11時) (レス) id: a3c79f05ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nil | 作成日時：2014年11月8日 15時
