Σ可愛さ要注意！？俺の…可愛い愛猫【剣城京介】 (ページ39)

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淡雪の天使１７ページ39

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フッと、視線が窓の外を見下ろす

外は、白銀の世界に覆われ
樹々は樹氷の様に独自の世界感を作り出す

吐く息が、次々と白く透明に消え去る

その中に、京介の姿が浮かび上がった

『 …京介！』

その姿を、見た途端__

私は、口元が緩み京介を見て
喜びが胸の奥から熱く込み上げてきた

だが、その喜びを一瞬にて

打ち砕ける……光景を目にする

--------- 京介の他に、もう一人

それは、親しげに

人間の女の人と喋る…京介の姿があった

『__ 京介』

硝子越しに、映る二人の姿は
まるで、恋人の様な雰囲気を醸し出す

私の心は、この冷たい冬景色と同じ様に

閉ざされて…いく

やはり、所詮……京介は人間

叶わぬ恋は、

脆くも…私の心を、崩れさせていった

ガチャ

『__ ただいま、A』

俺は、玄関のドアを開けた瞬間__

Aの異変に気付く

何時も出迎えてくれる Aの姿がなく

俺は、急いでリビングのドアを開けた
部屋は、薄暗く

かろうじて、外の明かりが部屋を
青白く映し出し映えらかしていた

ガチャ
『…A！居るのか…？』

俺は、薄暗い部屋を隅々と見渡す
そこにはボッ…と、しながら

Aは、窓辺に座り…外を眺めていた

『ビックリした、A居たのか』

ホッとしながら、胸を撫で下ろす俺…
だけどAの様子が、何時もと違う

見ると、Aは……無言で

大きな瞳に涙が溢れ返り

涙の雫がゆっくりと頬を伝わり…泣いていた