Σ可愛さ要注意！？俺の…可愛い愛猫【剣城京介】 (ページ29)

今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:64,725 hit

淡雪の天使７ページ29

.

硝子に結露が…濡れて流れる雫を…

ゆっくりと眺めながら、手で拭い

Aは、悲しそうに…外を眺めていた

『じゃ、A…俺、行ってくるから… 』

『…うん、』

『… 』

Aの素っ気ない返事が… 俺に返ってくる
俺は、Aを…一人部屋に残し

__ 玄関のドアを、閉めた

バタン！…

外に出ると、雪が…また、降ってきた
俺は、雪を静かに踏みしめながら

道並みを、歩いて行った

『…はぁ、やはり…今朝は寒いな、』

吐く息が、俺の周りを白く透明に濁らせ
刺すような冷たさが、俺の体の隙間に入り込む

俺は、空から降ってくる雪を

見上げながら…

ポッリ…と、呟いた

俺は、部活の朝練がある為
何時もより、朝早く家を出ようとしていた

今日初めて、彼女を一人きりに家に置いて来た

何時からだろうか、気がつけば…

Aは、窓の外ばかり見るようになっていた

悲しそうな表情をし…

今にも、泣き出しそうな…顔をしている

俺は、そんなAに声を掛けず

ただ、黙って遠くで…

見守る事しか、出来なかった

『お早う！剣城』

剣城『！？』

誰かが、俺の肩を軽く叩いた
俺は、少し肩をビクつき後ろを振り向いた

剣城『…あぁ、天馬か… 』

そこには、雪とは無関係な…天馬が立って居た
太陽のような元気な笑顔で俺に笑い掛けてきた

天馬『何？…その拍子抜けした顔は… 』

『俺じゃない方が、良かった？剣城』(笑)

剣城『…いや、ただビックリしただけだ』

天馬『剣城でも、ビックリする事あるんだw』

剣城『//なっ…』

俺をからかうように天馬は笑いながら
その場から走り出そうとした時だった

『何を、朝から騒いでいるんだ？お前達』

『早くしないと、朝練始まるぞ？』(笑)

『__ 全くだ、』

『こんな所で、暇を潰しているなら』

『さっさと、学校に行くんだな剣城』

突然、俺達に２人の人物が声を掛けてきた

__ と、同時に…

もう一人の…人物も

後から、俺に話し掛けてきた

俺と天馬はとっさに後ろを振り返えり確認した

天馬『…神童さん、霧野先輩？』

剣城『…白竜』

そこには、呆れた顔をしながら

俺達を見ている３人達が…立って居た