Σ可愛さ要注意！？俺の…可愛い愛猫【剣城京介】 (ページ28)

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淡雪の天使６ページ28

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『…お前、喋れるのか…？』

『…コクッ。』

眩しい朝日が、リビングを照らし出す
その柔らかい光りに、彼女は包まれながら
小さく…頷いた

俺は驚いた…

__ コレって、夢か…何かなのか…？

子猫が、擬人になって…女の子になり喋った
俺は、恐る恐る彼女に聞いてみた

『お前、昨日の…俺が拾って来た』

『__ 子猫なのか…？』

『…はい』

『はぁ～マジかよ、こんな事ってあるのかよ』

俺は、テーブルに肘を付き頭を抱えていた
彼女は、少し遠慮がちに俺に言ってきた

『ごめんなさい…もしかして私…迷惑…？』

『__ だったら今、直ぐに…出て… 』

ーえ？ー

ガタッ！
『…ち、ちょっと待て！』

俺は、出て行こうとする彼女を…呼び止めた
スラリとした体を後ろに振り向かせ

大きな瞳で、俺を彼女は見つめていた

『その格好で、外に出て行ったら大変だろ？』

『__ あの、変ですか…？』

『//うっ… 』

俺は、思わず…言葉に詰まらせた
彼女は、自分の姿を確認しながら言った

-------- 変に決まってるだろ

何処の女の子が、耳と尻尾をつけているんだ
コスプレなら、分かるが

あまりにも、リアル過ぎるぞ…コレは…

『//出て行くな、』

『どうせ、行く所もないんだろ...？』

『お、俺が…お前を拾って来たんだから』

『 __ //此処に、居ろ』

俺は少しテレながら、後ろを向き彼女に言った

『…//はい』

彼女は、優しく俺に微笑みながら…

その瞳を緩ませ…少し涙ぐんでいた

…この人は、私を…拾ってくれた

__ 行く場所が無い…この私を…

『そう言えば、まだ名前聞いてなかったな』

『俺は、剣城京介お前の名前は？』

『…えっ…名前？』

『そうだ、名前だあるんだろ？』

『…名前…無い』

一瞬、彼女の顔が…曇り暗く沈んだ
哀愁漂う…その澄んだ瞳には

何処か寂しさが…募っていた

俺は、彼女の頭に軽くポンと…手を置いた

『…じゃ、俺が名前を付けてやるよ』

『う…ん、そうだな』

『A… 』

『…えっ』

『お前の名前は…今日からAだ… 』