淡雪の天使 ２ ページ24
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『 黒い…子猫？』
公園の滑り台の下に、身をすくめて
此方を見て すがる様に鳴いていた
子猫に近付き…
俺は、子猫を抱き上げ
背中の淡雪を、手で払い除けた
『...お前…何で、こんな所に…居るんだ？』
『...にゃ.. 』
…俺を、大きなつぶらな瞳で 下から見上げ
すがる様な目で…
俺に甘え…擦り寄ってくる黒い子猫
__ だが、それとは裏腹に
体は、氷の様に冷たく…
ふわふわとした毛が、小刻みに震えていた
『...お前、こんなに震えて.. 』
ガタガタ...
『...にゃ』
----- 何時から、この場所に居たのだろうか…
鳴き過ぎて…か細い声が…
弱々しく…かすれていた
静かに降り続ける淡雪の音が
俺の耳に…聴こえてくる
俺は、子猫の頭を摩りながら
子猫を自分のコートの中に入れて抱きかかえた
__ 今にも、淡く消えそうな命…
俺は、子猫に手を差し伸べ…繋ぎ止めた
『 __ 俺の所に、来るか...？』
『 独り身同士… 』
『 寄り添うのも、悪くはないだろ...？』クス。
子猫はゴロゴロと、喉を鳴らし…
俺の腕の中で、何時の間にか…
静かに…目を閉じていた
俺の腕の中に、小刻みに震えて
冷たく伝わってくる…振動
__ フッと、子猫を 見下ろすと
俺の心臓の音を…
耳に押し当て聴きながら
子猫は…安らぎの表情をし…眠りについていた
俺は、再び…夜空を見上げた
真っ白な淡雪が…地上に近付くにつれて
天使の羽根に変わり…舞い落ちてくる…
" __ 俺は、今日…淡雪の様な天使を拾った… "
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作者名：剣城 レオナ
| 作者ホームページ：http://id43.fm-p.jp/414/REONA531/
作成日時：2013年12月25日 7時
