『暗闇の堕天使』復讐・雷門編ー剣城京介ー (ページ43)

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043 寝顔観察ページ43

*

カーテンの隙間から、眩しい朝日が差し込み
私の顔を照らしていた

私は少し眩しそうにして、閉じていた瞼を
ゆっくりと、開けた

見覚えのある白い天井……
それは病院の病室であった

『…そうか、此処は病院か』

__ 輸血を取られたせいか、
身体に力が入らず、フラついた

私は無理せず、ゆっくりと起き上がった
私のすぐ傍に、人の気配を感じた

私の横に…剣城が寝ていた

『__ あぁ、昨夜、あのまま』
『２人共寝てしまったのか…？』

私は、柔らかい長い髪をかき上げ
黙ったまま、剣城を見ていた

『…… 』

……コイツ、近くでよく見ると

__ 凄く顔が、整っている

その辺の女共よりも、綺麗な顔をしている

男のクセに色白だな、
私は女なのに、男だと見られていたしな…

私は苦笑いしながら、鼻でクスっと笑った
白い布団に包まれて寝ている剣城の口が動いた

「__ 何、笑ってんだよ？人の顔見て」

『……あっ、起きていたのか？何時から…』

「__ん？北條が、起きる前からだ」

奴は顔を横にしながら、白い枕を下にして

意地悪くニヤリ…と、黒笑いし
剣城は、私にこう言ってきたのだ

「お前の寝顔見てたら、やっぱり」

「__ お前、女だな」

『…はぁ！？//何？』

「……ったく、危うく騙されそうになったぜぇ」

そう言いながら、剣城は軽くベッドから出て
背伸びをしながら、立ち上がった

『…//騙してなど…いない』

何だ、コイツ
私と同じ…人を見て観察していたのか？

「ちょっと、出掛けて来る」
「まだ早いしな、」

「お前…昨日から何も食べていないだろ？」
「何か、買ってきてやるよ」

『…… 』

そう言って、剣城は制服を羽織り

病室を出て行った