『暗闇の堕天使』復讐・雷門編ー剣城京介ー (ページ15)

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015 本気のサッカー！ページ15

*

「そんな事ない！」

『！？』

突然、松風が私に向かって叫んだ
そして、私を熱い眼で見ていた

「最初は、俺一人だったが… 」
「皆、絶対俺達と同じ気持ちの奴らが」

「賛同してくれる！この少人数でも」
「試合で勝ち進んで来ている」

「だから俺達は、絶対負けはしない！」

「俺は、本気のサッカーがしたい！」

『…なっ』

なっ、なんだコイツは…何なんだ…！？

本気のサッカーだと⁉ 何を言っている

「…… 」

流石の北條も天馬の気迫に
驚きを、隠せない様だな…

コイツは、いざという時

相手を、気迫で丸め込む...この俺でさぇ
コイツの気迫に圧倒したからなぁ__

「__ そうだ、天馬の言う通りだ！」

『円堂…！？』

先程の話しが、聞こえたのか
円堂が自動ドアから、入ってきた

「お前は本気のサッカーをした事があるか？」
「相手に、本気でぶつかり」

「ライバルという奴が居るか？」
「そのライバルが最高の友になる！」

「相手が居るからサッカーが出来る」

「サッカーとは、そう言うモノだ」

『…何を、言っている…？』

『サッカーは、一人でするものだ… 』
『相手など…要らない』

『相手が居たら、潰すまでだ… 』

後ずさりをする、北條に対して
円堂は、北條の目の前に立ち塞がった

「そうだろな、お前や剣城を見ていると」
「フィフスセクターはそういうプレーを」

「植え付けているみたいだ」

「でも、サッカーは… 」

「１１人で、プレーするものだ！」

「それが、分かれば本当の強さが何なのか」
「分かる筈だ‼ 」

「一人ですると、破壊を生むだけだぞ」

北條の口元が、微かに震え出す…
震える拳を、ギュッと力強く握り締め

奴は円堂に向かって、怒鳴り声を上げた

『…黙れ、黙れ！黙れ！！』

『五月蝿い黙れ！貴様達に何が分かるー！』