『暗闇の堕天使』復讐・雷門編ー剣城京介ー (ページ14)

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014 雷門分裂ページ14

*

ー放課後ー

部室に、行って見ると
何やら…皆が騒いでいる様子だった

…一体、何だ？

剣城は、先に来て壁に寄り掛かり
奴等のやり取りを、黙って聞いていた

南沢って奴が、神童に向かって
怒鳴りまくっていた

「__ だから、言ってるだろ！」
「俺達は、お前達とは出来ないって！」

「悪いが、俺達は俺達で」
「フィフスセクターの指示に従う」

「やるなら、俺達を巻き込まないでくれ！」
「迷惑だ！」

「南沢さん… 」

何だ…こいつら仲間割れか？

「全員が全員、フィフスセクターに」
「反抗している訳ではないある一部だ」

「これが、今の雷門の現状だ… 」

『…剣城！？』

「それに、その反抗している中でも」
「中心となっている奴が… 」

「松風天馬だ」

「此処には、化身を出す奴が２人も居る」

「一人は神童、もう一人は松風だ」

「シードでもないのに、化身を出すとは…」
「__ クっ、笑わせるぜぇ」

『__そうか、2人か… 』
『その化身出せない様に…私が潰してやろう』

北條はニヤリと、不気味な笑みをした
奴の眼から異様なまでの殺気を感じた

「__ おい、待て！フィフスセクターから」
「指示されていないのか！？化身を出す者は」

「まだ、手を出すなと言われている筈だ！」

『そんなのは知らない私はお父様の為に』
『するだけだ聖帝の為にするのじゃない… 』

『お父様が、潰せとの命令だ』
クスクス…。

__ お父様…？

確か、コイツの父親は…北條財閥だったよな

「とにかく神童、俺達は今度の練習試合も」
「2ー0で勝敗が決まっている雷門の負けだ」

「だからお前達が、この前みたいなことを」
「したら、今度は俺達が止める！」

「わかったな！？神童！」

「南沢さん！」

揉めている神童に、北条は背後から声を掛けた

『…面白いじゃないか、神童どうだ？』

『自分のチームメイトから裏切られ』
『私や剣城からも狙われて』

『どうやって、反撃しょうと言うのだ？』
『この少人数で、何が出来る…』

『何も出来ない変わらない』
『変わる前に、私がお前達を潰す… 』

『こんな学校…廃校にしてやる』

『それが、お父様のお望みだ』ニヤリ。

「…… 」

__ チッ、冷血な顏でいいやがる

コイツ…嫌だな奴だ