『暗闇の堕天使』復讐・雷門編ー剣城京介ー (ページ13)

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013 俺は…監視されてる？ページ13

*

ー朝練ー

「北條！お前はやらないのかー？」
「一応、お前も部員なんだぞー！？」

「剣城も、な！」

今日も朝から、円堂の元気な声が
私と剣城を誘う

剣城/北條
「… 」

だが私も剣城も黙って練習を見ていた

『__私は、お前らとやる必要はない』
『お前達を、監視しているまでだ』

速水が、オドオドしながら
北條の方を見て呟いた

「…何かやりずらいですよ…」

「__う～ん、確かにあんな感じで」
「監視されているとなぁ…」

苦笑いしながら浜野が、コソコソと答える
車田が、南沢に言いながらボールを渡した

「今まで何とか自由に、サッカーの練習が」
「出来たのに思いっきり出来ないぜぇ...」

「…そうだな、」

突然、グランドの外から
剣城の怒鳴り声が聞こえてきた

「__ お前…俺も、監視しているのか⁉ 」

『監視していると言ったら… 』ニヤリ…黒笑

「…はっ！上等じゃねぇかぁ⁉ 」

「俺も、貴様を監視してやるぜぇ！」
「同じフィフスセクターとしても」

「お前は、俺の敵だからな！」
ニヤリ…黒笑。

二人の張り詰める空気を、緊張しなから
三国は、神童に問い掛けた

「何だ？同じフィフスセクターでも」
「お互い…敵どうしなのか？」

「そうみたいですね…皆、サッカーをして」
「いる奴は、敵にやられる前に」
「やるそうですよ…噂では… 」

「だから強い奴だけが、生き残りる... 」

俺はベンチに下がり、剣城と北條を見ていた

「… 」

中々、この二人は手強そうだな
部の奴らとも、交わらないか…

朝練が終わり、私は教室に行って見ると
剣城の姿が、何処にも見当たらなかった

近くの奴に聞いてみると
剣城は何時も、教室には居ないらしい

私は奴が、行きそうな場所を捜した

案の定、奴は屋上で寝転んで居た

「__ 何だ、お前」

『…何をしている？こんな所で… 』

「見て、分からないか？」ニヤッ。

『__ サボりか』

「俺はアイツらの監視で入った」
「勉強しに、此処の学校に入った訳じゃねぇ」

「お前、サッカー以外に」
「俺を、監視する気か…？」

『__ だとしたら、どうする？』

「ストーカーだな…ある意味」
「俺はプライベートまで監視されたくないぜ」

「じゃなぁ…」

バタン

そう言って剣城は屋上から出ていった

「チッ、冗談じゃねぇ… 」
「あそこまで、監視されてるとは… 」

「イヤな野郎だ」