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慧「大ちゃん、涼介とお昼寝してきなよ」
急なご指名に、飛び出たのは『へ?』とアホらしい声
涼介「っ、……ひとりで大丈夫だよ…」
慧「んー?大ちゃんが涼介と寝たいって言ってるんだよ。」
「ねぇ?大ちゃん」
『ぁー……そうそう俺今眠いし、一緒に寝るか!』
…………負けた。いのちゃんの圧に負けた。
慧「よしっ!じゃあ俺は光の手伝いしてくるねー」
手を振りながら出てった彼と、残された俺たち。
『ふーっ……涼介、どこで寝たい?』
……いや、どんな質問だよ
俯いて黙ったままの涼介に、他の言い方を考えていると
涼介「……だいちゃんの、とこでねる…、」
『……?…あっ、俺の部屋?全然いいけど、狭いぞ?』
涼介「……、だいじょうぶ」
慣れないなぁ、おとなしい涼介と話すのは…
『わかった。じゃあ行こっか』
手を差し出すと、きゅっと控えめに握られた。
『寒いかな、大丈夫?』
ベッドに入るなり抱きついてきた涼介。
首を振って、頭をぐりぐりと押し付けてくる。
しばらくすると力が抜けているのがわかって
……もう寝たかな、?
涼介「………だいちゃん…」
『んー?寝れない?』
涼介「ぼくが……ちがぅ、…に、なった…、…」
くぐもった声は、音として聞こえても、言葉としては届かなくて。
『涼介?…ちょっとごめんね、』
ぼそぼそと話し続ける涼介の肩を押し、
目が見れる状態にする。
涼介「さしても、…ぃ…から、いたくない、から…」
虚ろな目で、ただ台詞のようにそう言って
すーっと眠りについた。
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Rio(プロフ) - お話大好きです!続き楽しみにしてます!! (2023年1月2日 15時) (レス) @page26 id: 9d6c92ab72 (このIDを非表示/違反報告)
めいめい(プロフ) - 楽しく読ませて貰ってます!続きが見たいです! (2022年7月8日 12時) (レス) @page26 id: 3da430cefd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いのきんぐ | 作成日時:2021年8月29日 22時