八粒 No side ページ10
『大丈夫。』
Aがそう言うと、三人は渋々下がっていった。
Aはそれを確認せずにずっと審神者を見つめ、スゥと息を吸った。
それと同時に、骸がAの包帯を器用に解いていく。
『闇に惑いし哀れな影よ
人を傷付け貶めて
罪に溺るる業の魂』
そこまで言うと、タイミングを計ったかのように包帯が全て解けて、Aの隠れていた左目が露になる。
『………いっぺん、死んでみる…？』
審「は………？」
ザシュッ！
審神者は一瞬にして動かなくなり、その場にバタリと倒れた。
Aは血を払い、鞘に納める。
彼女がくるりと振り返った時、三人は目を見開いた。
なぜなら、Aの左目が深紅に染まっていたからだ。
鶯「A、その目は一体……」
大「何故だ？お前の目は……」
" 黒だった筈だろう？ "
『………呪い。』
霜「呪い？」
『人間が手を下した。』
大「？？？」
骸「お嬢、ザックリすぎ……」
言葉少ななAの代わりに、骸がAの首から腕に移動しながら答えた。
骸「お嬢が殺した審神者が、死ぬ寸前にお嬢の左目に呪いを掛けたの。
どんな呪いかは分からないけどね。
それで、お嬢が審神者を始末する度に、その審神者の怨念が左目に蓄積されていって、気が付いたら深紅に染まってたって訳。」
鶯「怨念…？」
大「何故だ！？
Aは何も悪くないだろう！？」
『おお兄様、落ち着いて。
私は大丈夫だから。』
Aは包帯を拾い上げ、左目を再び隠しながら話す。
『仕事に支障はない。
体にも不自由はないから、平気。』
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紅キ霧雨 - 騎月ナイトさん» 初めまして！読んでいただきありがとうございます！仰る通り、地獄少女ネタを混ぜております！ 亀更新ですが、今後も宜しくお願いします！ (2018年5月10日 5時) (
レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
騎月ナイト(プロフ) - こんばんわ。 作品読ませてもらいました、此れって地獄少女混じってますよね？ 続き楽しみです (2018年5月10日 0時) (レス) id: f12f4fb556 (このIDを非表示/違反報告)
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