六粒 ページ8
あの後、うぐ兄様もついてくると言ったので、私は現在門の前で主とうぐ兄様が来るまで待っている。
骸「今回殺す審神者は……っと、この人で合ってるね。
…………うわぁ……」
骸は今回消す審神者についての資料を読んで、顔をしかめていた。
資料によると、刀剣への暴力・夜伽は勿論、その他にも刀剣の売買や他の審神者から刀剣を強奪したりと、ブラック本丸の審神者の中で一番悪事を働いている審神者……らしい。
骸「は〜ぁ、何で人間ってこんな事ばっかするんだろうねぇ。
怒りを通り越して呆れちゃうよ。
ねぇ、お嬢。」
『それが人間だから。』
霜「あっいたいた！
すまん、待たせたか？」
骸と話していると、主とうぐ兄様、それともう一人、私の兄様がいた。
その人は私を見つけると、凄い速さで私の方へ走ってきて、私を軽々と抱き抱えた。
大「A！あぁ、会いたかったぞ！」
『おお兄様、久しぶり。』
骸「大包平、久しぶり〜！」
大「骸もいたのか！」
おお兄様は桜を散らして嬉しそうに微笑み、私をすとんと降ろす。
後ろでは主とうぐ兄様が苦笑いしていた。
霜「感動の再会も済んだし、そろそろ行こうか。」
『じゃあ、ついてきて。
今回の審神者は極悪人だから、気分が悪くなったら言って。
出来るだけ、守る。』
そう言って私は目的の本丸へと向かった。
霜「うげっ……汚ねぇ…」
鶯「歌仙が見たら激怒しそうだな。」
大「……」
本丸は想像以上に汚れていて、空気は淀み、主とおお兄様は立っているのがやっとの状態だった。
うぐ兄様も平気そうにしてはいるけれど、目が笑っておらず額には冷や汗が伝っている。
骸「んー、やっぱり帰る？」
霜「い、いや、平気だ……」
『……骸。』
骸「はーい。」
大「？、これは何だ？」
主に渡したのは一枚のお札。
これは障気等を遮断する結界を作り出すもので、念のためにと貰っておいた。
『使って。』
鶯「だが、Aは……」
『私は慣れてるから平気。』
お札を無理矢理発動させて、三人を結界の中に押し込む。
そのまま審神者部屋へと向かい、襖を勢いよく開けた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紅キ霧雨 - 騎月ナイトさん» 初めまして！読んでいただきありがとうございます！仰る通り、地獄少女ネタを混ぜております！ 亀更新ですが、今後も宜しくお願いします！ (2018年5月10日 5時) (
レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
騎月ナイト(プロフ) - こんばんわ。 作品読ませてもらいました、此れって地獄少女混じってますよね？ 続き楽しみです (2018年5月10日 0時) (レス) id: f12f4fb556 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
