十九粒 No side ページ21
まずは鶯丸が大包平にしがみつくAをゆっくりと抱きかかえて優しく問う。
鶯「A、俺達の声が聞こえるか？」
『嫌……独りは、寂しいよ…』
鶯「Aは独りではないだろう？
お前の首に巻きつく骸は、飾りだったか？」
Aはその言葉にピクリと反応して、顔をあげてから骸を視界に映した。
見開かれた瞳に、だんだんと光が戻る。
骸「お嬢！」
『あ……』
骸「えへへ〜♪」
骸は無邪気な笑みをAに向ける。
それにより少しずつ自我を取り戻すAを見て、大包平と鶯丸が「あと一押しだ」と言うように頷きあった。
大「何故攻撃をしたのか、話せるか？」
『………皆が、楽しく笑ってたから…』
鶯「それが、羨ましかったんだな。」
Aが無言で頷くと、大包平が頭を優しく撫でながら問いかけた。
大「A、お前はどうしたいんだ？」
『………………』
大「お前はもう自由だ。
何を願おうと、誰も文句は言わない。」
『………ほんと……？
私……もう、殺さなくて良いの…？
皆と、一緒に過ごしたいって……願って良いの？』
大包平と鶯丸が霜月へ視線を向ける。
その意図を一瞬で理解した霜月は、ニッと明るい笑みを浮かべて、当然のように頷いた。
霜「当たり前だろ。
Aはもう、俺達の家族なんだからさ！」
『＿＿＿！』
Aはそれを聞くと、再び瞳から大粒の涙だをポロポロとこぼした。
だが、Aはそれを拭って顔を上げる。
『っ、ありがとう、ございます…！
もう……置いてかれる事も無いんだ…！』
骸「！お嬢、もしかして…！」
何かを感じた骸がAの左目を覆っていた包帯を器用に解いていった。
「「「「「！！！」」」」」
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紅キ霧雨 - 騎月ナイトさん» 初めまして！読んでいただきありがとうございます！仰る通り、地獄少女ネタを混ぜております！ 亀更新ですが、今後も宜しくお願いします！ (2018年5月10日 5時) (
レス) id: 087b770101 (このIDを非表示/違反報告)
騎月ナイト(プロフ) - こんばんわ。 作品読ませてもらいました、此れって地獄少女混じってますよね？ 続き楽しみです (2018年5月10日 0時) (レス) id: f12f4fb556 (このIDを非表示/違反報告)
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