六 目的 ページ7
おかしい…さっきから気付いていたが私と戦っていた時依頼人を撃とうともし無かった…
『一応聞いておきますが…貴女方の目的は?』
「貴方を捕らえろと首領からの令だ…嬲る趣味は無い全力で行くぞ_っ!」
狙いは依頼人じゃ無かった…
ポートマフィアは私が居た時より強いじゃないか…
『っ…退散か』
「はーいAちゃんそこまでっ!」
やけに視界が高くなった
「Aー?あれ、まあ当たり前か…」
「太宰さんっ…っ!!僕はっ…強くなりました」
「悪いけど…この子と私はポートマフィアに入る気も無いし君とは今は戦えない」
『治療"……』
絶対に治療はされては行けない__…武装探偵社の決まりだ
しかし、そこで意識が途絶えた…腹に傷を追っていたから当たり前だ。
「おい、新人は本当に大丈夫か…?」
「…国木田、異常事態だ。」
「君死給勿が"発動しない"?」
何度試しても…蝶が舞っても傷は治らない…
「国木田くん、与謝野さん…この事は本人に黙って置こう。」
目が覚めたが…包帯が巻かれており、病床で寝かせられていた。
『…と云うか依頼人の人はどうなりました?』
「依頼人は軍警に引き取られて行った…それと太宰は知らないか?」
『太宰さん…多分川にいますよ』
「仕事終わり間近ですまないが着いてきてくれるか?」
『了解です』
軽快な足取りで私は向かった…流れている太宰さんらしき足があった。
この後敦くんが助けるんだっけ…そう思った矢先、溺れそうな敦くんがいた。
私はその場に写真、小説、写真機を置き、外套を脱いだ。
スカートに掛けてある紐状の物を近くに括りつけ、即座に飛び込んだ。
何とか助ける事ができたが幸い敦くんは息をしていた。
「あの…すみませんでしたっ!」
黄昏時の太陽が私の左頬を強く照りつけた。
私は即座に置いた物を回収する
『謝罪は良い…暖を確保しないと…』
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時