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四十 汚濁 ページ39

私が煙玉を投げつけ、相手の目を斬り付けた。


煙の中からまるで鏡を割ったかのように煙が空け、その中から中也が触手を蹴り上げた。


中也の拳は敵の心臓を貫き、そして異能で叩き付けた。


『最早…化け物と言う言葉では表せないかもしれないね。』


第二形態か…ますますゲヱムみたいだ。


「汚濁を使うしか無いようだね。」


「…本当かよ」


太宰さんの後方支援が遅れれば中也が死ぬ…


正に無理難題な絆任せの作戦だが…悪くは無い。


『いけー!中也ー!』


汝、陰鬱なる汚濁の許容よ更めて我を目覚ます事勿れ



赤い紋章が肌に巻き付き、異能力の範疇を凌駕した。


中也の異能の本当の姿…何千回見たっけなぁ…もう覚えてないや。



砂嵐が舞う中、私はQを持ち上げ、逆光に照らされた二人を写真機に収めた。




「あれの正体を知っているんじゃないかな?」


「さてね…知ってたって教える訳無いだろう?」



さっきからラヴクラフトの追撃が遅い。


同時に中也もエネ切れしそうだ。


「生憎だね、ああなったラヴクラフトを外部から破壊する手段なんて存在しない。」


「外部から?」


『良かったね、初めて破壊されるのが政府じゃなくて。』


太宰さんは口角を上げた。


突如檸檬が空を舞い、同時に電子音のする内部が突如として爆発した





"化学の究極体〜…何だっけ?"








「やっちまえ…


中也」






重力がラヴクラフトの体を抉った。






『あーりゃりゃ…』





「拠点まで…送り…届けろ」「…任せなよ、相棒」





「信じられない…あのラヴクラフトを?





君達は一体何者なんだ?」






「悪いやつの敵さ。」





『あ、格好良く決まった。』


『この世界の何処にも属さない超越者…時期は近い。』



太宰さんは目を見開いた。


「真逆とは思ったけどね…」








「…すぅ…」



『中也其の儘寝てると助骨折るよ?』



Qも置いてって中也も置いてく…彼奴は敵を吹き飛ばしたかっただけじゃないか?



『あー…今なら死ねる』





ポートマフィアの怪我人背負ってても銃向けられるんだが?


慈悲は無いのかポートマフィア


『今更だけどジョン君…車で態々併走しないで?』


此奴の方が明らか怪しくないかポートマフィア






『まぁ…入口でいっか』

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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時

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