三十六 夢 ページ35
____夢路を辿れば、分かることがある____
母さん？
夢路を辿る？
A、異能は好きに使えば良いわ…四肢を欠損したければだけど
異能の事を黙っていて本当に御免なさい。
こうするしか無かったの…貴方は、優し過ぎるから。
母さん、何故貴方は？
迷は何者なの？
私が問いても母さんは黙っていた。
母さん、答えてよ。
本当に大事だったの。
家族が
そうすると、母さんは一言だけ云った。
＜「結末は全て、記憶の中にある。」＞
これだけ覚えていて頂戴。
私は貴方を愛してる。
『母さん…っ！』
手を伸ばした…そこで目が覚めた。
私の異能の本質…は
四肢を失うのを代償に異能の動力源になる異能？
この身体は異能であって抜け殻でしかない。
『おはようございます。』
ゆっくりと扉を開け、
「密会の話は聞いてるかい？A。」
そう云えば今日は…密会の日か。
『ポートマフィアと武装探偵社は切っても切れない関係だ…行くに決まってるだろう。』
「な"〜…この際だから君が代理に行ってくれないかい？」
『相手は森さんと黒蜥蜴…何をするか分からないし太宰さんも行くのが最善手。』
「え"〜…やだなぁ…」
暫くして仕事を終えたであろう国木田さんが戻って来た。
「わぁ"〜…やる気が出ない〜」
この頃から爆弾仕掛けてと思うと凄いよなぁ…と遠い目で見てると国木田さんが喝を入れた。
「朝から壊れた喇叭の様な声を出すな。」
「私は誰かと対話する気力も無いのだよくにきだくーん」
『なーんでこうなっちゃうのかね…』
足音共に扉が開く音が聞こえ、振り向くとそこには社長が居た。
『「…！おはようございます。」』
「太宰、ポートマフィアとの密会の件は進んだか？」
「手は打ってますが…」
社長の一言で国木田さんが狐につままれたような顔をしていた…
太宰さんに視線を送り、「何をしでかした？」と言いたげにめが右往左往している。
確かにいきなり敵対組織に同盟を組むと伝えられてもあたふたするしか無い。
「ポートマフィアのボスは来ると思うか？」
「来るでしょう…
「え"」
社長を殺 す絶好の好機ですから。」
その言葉に社長は一言
「…構成員同士で血を流し合うよりは善い。」
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作者名：黎明 | 作成日時：2023年9月22日 14時
