二十六 味音痴※イラスト有 ページ27
「謝罪に良い商談を持ってきた…この会社は悪くない街並みも美しいしな…」
『…っ』
「…そこでだこの会社を買いたい…勘違いするな…俺はここから見える土地と会社全てを買う事も出来る…」
「この社屋にも社員にも興味は無い…嗚呼、でも一人あったな…
歯を食いしばりながら…私は彼を睨んだ。
ただの模倣する異能がそんなに重要か?否…Qの代替案としては上々…か
思考がぐるぐると回る中…無慈悲にも話は進む。
「後は一つ…異能開業許可証を寄越せ。」
「…」
社長は少し動揺をするが…相変わらずの強面で相手と接する。
「この国で異能力者の集まりが合法的に開業するには、内務省異能特務課が発行した許可証が必要だ…」
「特務課の石頭共だけは金で買収できない…何しろ表向きは無い事になってる秘密組織だ、連中を敵に回さず大手を振ってこの街で探し物をするにはその開
「断る」」
社長は説明を受け、相手の得意な交渉に持ち込まれた…だが一刀両断…
「何だ…これでは足りんか?それでは…「命が金で買えぬ様に、許可証と変えられる物など存在せぬ。」」
「あれは社の魂だ…特務課の期待、許可証発行に尽力して頂いた夏目先生の想いが込められている。
頭に札束が詰まった成金が易々と触れて良い代物では無い。」
「金で買えない物が有るか…貧乏人の決め台詞だな。
幾ら君が強がっても…社員が皆消えてしまっては会社は成り立たない…
そうなってから意見を変えても遅いぞ。」
目が!目が本気だよっっっ…!
「御忠告心に留めよう…帰し給え。」
フランシスは席から立ち上がり、"また来る"と言い残した。
彼が去った部屋は沈黙の時間だけが流れていた。
言葉を絞り出し、云えた言葉はこれしか無かった…
「…Aさん一体何をしたのですか…?」
はぁ…とナオミちゃんと共に溜め息を吐いた。
『ぴゃ…』
探偵社からようやく戻り、寮室の扉を開けた…
<食べないの?>
食える訳無いだろ…この
多分墨汁入れてる位漆黒の味噌汁
ジャリジャリな鮭
生米のご飯
『…嫌がらせ?』<……そんな駄目だったの?>
しわくちゃピカチ○ュの顔真似をしたら許してくれた…,
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時