二十五 同居 ページ26
"『鏡花ちゃんと同居?私居候的なの居るんで無理かなぁ…』
矢っ張り敦くんが適任じゃない?何か遭ったらいち早く守れるの彼ですよ。』"
『うわ…最悪
文句を云いながら私は味噌汁を二つのお皿につぎ、机に置く。
<そう云いつつ…食事を作ってくれる何て…つんでれってやつね>
『…もう何言っても無理な気がしてきた。』
『そう云えば…アンタって異能あるの?』
<私の異能は"悪魔の契"…異能空間以外の所なら何処でも転送出来る…代わりに契約者以外には誰も触れられないし…誰も見れない、
云わば幽霊ね>
ずっと独りだったって事か…
『何?』
<太宰って人は何故私を見れたの?>
『あの人は反異能力者、多分貴方も見れる
ご馳走様。』
『…行ってくる』<行ってらっしゃい>
何時もの様に靴を履き、何時もの様に扉を開ける。
『おはようございます、国木田さん。』
探偵社に着き、電子機械を開き、何時も通り仕事をする。
「Aか、早いな」
『嗚呼…今日は早く起きちゃって…』
依頼の一覧を見ていると、あっという間に社員が集まった…
「同棲なんて聞いていませんよ!!!」「部屋が足りなくてね」
話して無かったのか…
「しかし…「彼女は同意しているよ?」」
「指示なら。」
鏡花ちゃんは同意し、敦くんだけが困惑している…
「分からないかい敦くん…縁者の居ない彼女は沼の中の様に孤独だ…それに、組織の刺客が来るかも知れない…」
「確かに…」「君が守るんだ」
『あのねぇ…太宰さん…そろそろ報告書出さないと黒歴史暴露するよ?』
資料を運びながらさらっととんでもない事を云ったと思うが…山のようにある
一つバラしても問題は無い………………よね?
「…敦くん…私の代わりに報告書を書き給え!」
そう考えている内に…耳に障る羽音が聞こえてきた。
虫かと思ったが_____________どうやら違う様だ。
急いで外へ出ると…そこには見慣れた二人が居た。
取り敢えず部屋に入る事となり、私はナオミちゃんの隣に立った
『…』
やっべぇ…気まづいなぁ…会話続かないの…
「嗚呼…あれは過ちだったよ…真逆この国の非合法組織があれ程役立たずとは…」
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時