二十一 調査※イラスト有 ページ22
口実では太宰さん探しだが…私がしたい事は別にある。
『久々だな、さて証拠はあるかな…』
六年前であっても…指紋…靴跡全てでは無いが辛うじて残っている様だ…
昔は現場まで行けず、最大限証拠を引き出す事は出来なかった。
だが…異能力や設定は本に書き綴られている…
全て読み漁った。
全て____。
原作に書かれている描写を頭に叩き込んだ。
だが…それでも正体は分からなかった。
『でも…飽きることは無かったな』
全て証拠は簡潔に備忘録に殴り書きした。
全て解る訳では無い…
だけど、手遅れになる前に…解らなければ…
「…」
「太宰さんが行方不明?」
『今頃裁判所ですよ。』
「どーせまた川の中だ。」
「拘置所に居る
「女とどっかに行ったと見た。」
「けど…ポートマフィア狙われてるのは確かですし…もしかしたら 」
『彼奴の生命力はムカつくほど見てきてるからね…大丈夫さ』
「僕が調べて見るよ。」
振り返ると谷崎さんが居て…傷は完治していた。
「ほんと良かったです…」「心配かけちゃったねー」
「与謝野さんの治療の賜物です。」
おどおどしく云う彼に無慈悲にかけられた言葉…
「…それで、何度やられた?「!?」」
「四回です…敦くん、Aちゃんこの探偵社に居る間は怪我だけは絶対にしちゃ駄目だよ…!」
「はぁ…」『残念ですが…手遅れです』
「拙いと思ったらすぐ逃げる…危機察知能力を養っておくことだね」
「…例えば今から十秒後!」
与謝野先生は敦くんを連れて…否、引き摺り去っていった…
『…怖すぎる「だね〜…」』
「依頼だA…どうやら失踪事件を追って欲しいと…」
『はい…依頼人は____。』
時系列的に__________か。
『では行ってきます…』
行くっきゃ無いか〜…見たいものもあるし。
『おや…お久しぶりですね
姐さん』
「…久しいのう、A」
暗い路地の中____。和装の女性が私を見つめた。
『嗚呼…黒蜥蜴の話は聞いていましたか?"話がしたい"と』
『そんなに警戒をする必要はありませんよ…戦う気は更々ありません。』
「では…行こう…A」
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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時