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十五 珈琲 ページ16

『〜♪』


「随分と上機嫌じゃないかA〜。」



珈琲を飲みながら敦くん達の話を聞く。



なんせ、こんなに美味しい珈琲を飲んだのは久々だったし、



鏡花ちゃんと会える気持ちが三 七(珈琲 鏡花)位差し迫って居るから。



「そう云えば…三人は探偵社に入る前、何をしていたんですか? 」



「当ててご覧…何ね定番のゲヱムなのだよ、新人は先輩の前の職を当てるのさ。ま、探偵修行の一環でもある。」



「Aちゃんもだよ。」


太宰さんが説明を終えるとまた女給を口説こうとしてヘッドロックを決められていた。


『あ、私もか…うーん』


此処で当ててもなぁ…怪しまれるだけだし〜…



『「谷崎さん達は学生さん?」』


考えとは真逆に口が先に動いた、、、


「お、当たったすごーい!」「どうしてお分かりに?」


「ナオミさんはバイトだって聞いてるし、制服姿からして現役の学生さんかなって、谷崎さんは歳が近そうですし。勘です」


悩んだ敦くん可愛い…


「正直でよろしい、じゃ国木田くん」


国木田さんは飲んだばかりの珈琲を吹き出してしまった。


「俺の前職などどうでも良い!」


「…!お役所務めとか!」『最後まで理想たっぷりな教師ー。』



濁点()違いだねー。」



「A凄いね!正に彼は数学教師だよ!」



頭に思い浮かべても凄い厳しそうな教師だったので打ち消す事にした。



「次はお前だ…A」


『ん、一応私もか』


「…武術系の人とか?『外れー』」


敦くんが惜しくも外し、


「スポーツ選手とかか?『外れー』」


国木田さんまで掠らず外してしまった。


「Aは研究員の助手をしていたのだよ〜」


強ち(あながち)間違っては居ないだろう…七號機関に居たし、



「んじゃ私はー?」


太宰さんかー…


『…………………作曲家』「外れー」



あー、言い訳が国木田さんと芸人しか思い浮かばねぇ!!



「無駄だ小僧武装探偵社の七不思議の一つだ。」


『誰も思い浮かばないでしょ〜。「因みにAもその予備軍だからね」…』



「確か、最初に当てた人に賞金が出るんですよね「賞金!?」」


"七十万"


地獄の猛攻撃が始まって私は絶え間無く頭を悩ました。



暫くして携帯電話が鳴り、依頼の通知が来た。


「さて…仕事の時間だ。」

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作者名:黎明 | 作成日時:2023年9月22日 14時

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