【文スト】もしも君が居たのなら二章 (ページ15)

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十四人上人不造ページ15

「それは置いておいて___あの爆弾どうしよっか…」

『だね〜…』

空気感が爆弾魔(向こう側)と裏側(こちら側)で雲泥の差…

「いや〜？やめた方がいいと思うけどなぁ〜…死んじゃったら…死んじゃうんだよ？」

「そりゃ、死にたくなる事ってあると思うよ？でも、辛くても生きてる人だって…ほらっ！例えば僕！」

押されてる谷崎くんも面白かったけど…そろそろ潮時の様だ。

"今だ！国木田くん！"

「異能力_独歩吟客っ！鉄線銃「しまっ」」

「いっちょ上がりー！はいはい皆さんお疲れ様！」

『わ、痛そ…、大丈夫だった？敦くん』

私達はあまりと云うか何もして無いが大丈夫だろうか…、

「何が"一丁上がりー"だ、今だーだの確保ーだの全然働いて無いだろうが」

"じゃんけんで負けたんだから"

国木田さんと太宰さんが取っ組み合いになった刹那_

ボタンを盗られ、スイッチが押された。

無慈悲にも進む時間

「小僧っ！」

「何か被せるもの__っ！！何か、何か無いか！」

少女と目を合わせ、覚悟を決めた敦くんは少女を後ろへと押し、

爆弾に覆いかぶさった。

「な"っ！馬鹿！」「小僧っ！」『敦くん__！！！』

ピー…停止音と耳鳴りが空間に鳴り響いた。

私はすぐさま敦くんの元へ駆けつけ、安否を確認したが…何とか息はしている様だった。

『おーい、大丈夫？』「馬鹿とは思っていたが…これ程とは、」

「え？」

誰しもそうなるだろう…爆弾だったと思ったが実は偽物でしたー、何て受け入れ難い事実だ。

「彼には自殺嗜癖の才能があるよ〜、そうは思わないかい？

谷崎くん」

「ごめんねー、大丈夫だった？」

「えぇ！？」

「バイトさんも共犯(グル)って事ですか…？」

「恨むなら太宰を恨め…さもなくば仕事先の斡旋を間違えた己を恨め。」

「云っただろう、ちょっとした試験があるって」

福沢さんが何か格好良い事を話して居たが…何か分からなかった…

確か敦くんを褒めてたと思う。

福沢side

"適正のある新人を二人連れて来た"

その一言から質疑応答が重ねられ、私自ら赴く事にした。

私の異能は異能を使い易くする異能である。

彼女_Aの異能を訊いた…が

彼女の"真"の異能では無い_______。