理想の人【魔トカゲ】 ページ4
※夢主が歪んでます
夢主side
昔から、爬虫類が好きだった。
一人なのをいい事に沢山の爬虫類を飼っていた。蛇やトカゲ、カメレオン…。とにかく沢山。家に人が来ると「爬虫類が好きなんだね、」なんて引き気味に言われていた。
でも皆の言っている好きと私の好きは違う。私にとっては皆大切な友人や家族、果てには恋愛対象でもあった。
でも彼等彼女等とは何となくの意思疎通は出来ても本当に心を通わせることは出来ない。周りにもきっと理解されないだろう。もっと、私を理解してくれる、理想の人が欲しい。
だから荘園に来たのだ。家にいた子を複数の友人に預けなければいけないのには骨が折れたが。自分の理想を見つける為なら問題ない。
そして今日のゲームが始まる。ハンターは新しい人らしい。逃げ方を考えなければ…。
そんな事を考えていると一緒にゲームをしていたヘレナが追われているようだ。彼女はチェイスが得意とは言えない。助けに行かなければ。
幸いにもあまり遠くない場所にいるようだ。
「ヘレナ、逃げて！」
「っ、ありがとう、A！」
どうやらハンターは私の方に来てくれたようだ。後ろを確認しようと振り向く。その途端目を見開いて足を止めてしまう。
「なんだ、諦めたのか？」
動けない。だって今目の前に立っている人は間違いなく私が求め続けてきた理想だ。
「つまんねぇな、もう少し逃げて見せろよ」
そう言われても動けない。痺れを切らしたのか一度殴られる。痛い。
「ほんと、つまんねぇ」
そう言ってダウンさせられる。息が苦しい。それでも何とか声を絞り出す。
「…っ、は、あの、…」
「…あ？」
「あな、た…、の、名前…おし、えて下さ、い」
「…何言ってんだ、お前？」
ああ、呆れられてるな…彼は溜息をついて
「お前、変な奴だな」
と言われる。
「ごめんな、さい…」
「…ルキノだ。教えてやるから起き上がって逃げて見せろよ、俺は他の奴探しに行くから。」
「…逃がして、くれるの？」
「お前みたいなのいると調子狂うんだよ」
はぁ、と溜息を着きながら歩いていく。
彼にあんな事を言われたが私の頭の中は名前を教えて貰えた嬉しさでいっぱいだ。
明日からもっと彼と話せればいいな。いっぱい話して彼の傍に居ても大丈夫な位に仲良くなりたいな。そんなことを考えながら傷を直し走り出した。
いつの間にかお星様に色がついていました。皆さん、ありがとうございます。
一応オフィディシズムと言う異常性癖です。ちょっとマイナーですが。
蜘蛛糸を辿る【結魂者】→←どうか、一緒に堕ちてきて【占い師】
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「第五人格」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ティアラ(プロフ) - 続き気になります！無理をせず頑張って下さい！ (2020年1月25日 2時) (
レス) id: 8ab50052d8 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。気づいていなかったのでありがたいです…。今後ミスがないように気をつけます…！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - カヴァンさんではなくカヴィンさんではないでしょうか？ (2019年10月19日 22時) (レス) id: e07e09f1ac (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - コメントありがとうございます！返信遅くなってすいません…頑張って続き書きます！←復讐者と道化師ですね！遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
海老 - 初コメ失礼します。魔トカゲさんめちゃくちゃ素敵です！続き楽しみにしてます！あと復讐者と道化師も見てみたいなと思ってます…。お願いします！ (2019年8月22日 10時) (レス) id: 4f362d6105 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：玲 | 作成日時：2019年7月4日 22時
