その身を委ねて【納棺師】 ページ27
※お医者さんパロ(衣装のロールシャッハ医師から)
※会話ばっかりです
納棺師side
「先生、私の病気は良くなるんですか」
「…ええ、きっと良くなりますよ」
ベッドの上の彼女に向かって返事をする。
「頭痛いの、治るんですか」
「もちろん。ただ貴方の病気は貴方の心しだいでもありますけどね」
「私しだい、ですか」
「そうです」
彼女は俗に言う精神病を患っている。原因は大体わかっているのだが。
「…治ったらこの管、取ってくれます？」
「ええ」
彼女の腕には無数の針が刺さっている。食事を中々食べないので点滴を。落ち着かせるために鎮静剤を。頭痛を鎮めるために鎮痛剤を。どれも好きな時に彼女の体に入れられるように。
ああ、でも。そんな彼女を僕は美しいと思う。腕に残る無数の注射痕。至る所に巻かれた包帯。生気のない彼女。何もかも、美しい。
「先生」
「なんですか？」
「家族に会いたいです」
「…ここを退院したら会えますよ」
「本当？先生、私ね、退院したら家族と遊園地に行きたいな」
「きっと連れてってくれますよ」
「…」
「…Aさん？」
「…違う」
「Aさん、」
「先生、私の家族、もう死んで」
「落ち着いて、死んでなんか」
「違う、だってお父さん、お母さんの事包丁で」
そう言うと彼女はぼたぼたと涙を流し始める。
「Aさん、落ち着いて」
「う、あ」
「大丈夫、大丈夫ですから」
「…」
「…落ち着きましたね、良かった」
「…先生は、居なくならないでね」
「…」
「先生まで、私の前から居なくなったりしないでね」
「…ええ、もちろん」
「ありがとう、先生」
そう言って彼女はふにゃりと笑う。
彼女は今僕しか頼る人間が居ないのだ。それを可哀想だとも思うし、好都合でもある。彼女が僕の所まで堕ちて来るのも時間の問題だろう。
早く、早く僕の所に堕ちてきて。そうしたら僕がずっと貴方のそばに居るから。決して離れたりなんてしないから。
深夜テンションで書いたのでクオリティがすごくひくい…(小並感)一応メディカル・フェティシズム入ってるんですけど…(マイナーなやつ)
というか昨日更新サボりました…申し訳ございません…
追記
タイトル付けてなかったので付けました←
馬鹿を露呈してしまった…
疑問【探鉱者】【写真家】→←この絶望を、脳裏に焼き付ける【曲芸師】
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ティアラ(プロフ) - 続き気になります！無理をせず頑張って下さい！ (2020年1月25日 2時) (
レス) id: 8ab50052d8 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。気づいていなかったのでありがたいです…。今後ミスがないように気をつけます…！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - カヴァンさんではなくカヴィンさんではないでしょうか？ (2019年10月19日 22時) (レス) id: e07e09f1ac (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - コメントありがとうございます！返信遅くなってすいません…頑張って続き書きます！←復讐者と道化師ですね！遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
海老 - 初コメ失礼します。魔トカゲさんめちゃくちゃ素敵です！続き楽しみにしてます！あと復讐者と道化師も見てみたいなと思ってます…。お願いします！ (2019年8月22日 10時) (レス) id: 4f362d6105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2019年7月4日 22時
