この絶望を、脳裏に焼き付ける【曲芸師】 ページ26
※曲芸師の過去の捏造あります。
※夢主の見た目が特殊です。
夢主side
「君、ずっとここにいるの？」
「…」
目の前に居るのは金髪の男の子。なんで私に話しかけるのか。
「聞こえてる？」
「…聞こえてるわ」
「！やっと反応してくれた！」
「…違うところに行った方がいいわ」
「嫌だよ、僕は君と話したいんだから」
「…」
私はあまり話したくない…。
「それで、きみはずっとここに居るの？」
「ええ」
「此処、酷いところだよねぇ。見世物小屋に人間を入れるなんて」
「…そうかしら」
「そうだよ！僕の所じゃそんな事しないよ！」
「そうなのね」
仕方ないのだ。頭には大きな角が生えているし肌には少しだが鱗がある。人間には見えない。
「…そうだ！僕が君の事此処から出してあげる！」
「…できないわ、そんな事」
「出来るよ！明日にでもここに来るから、待ってて！」
「そう」
「じゃあね！」といって彼は去っていく。私を此処から出すなんて出来るわけないのに。
次の日。彼は本当に来た。どうやらサーカスの団長に話して私を買ったらしい。私は彼の両親が運営するサーカス団に連れていかれた。そこは今までいた場所とは全然違った。殴られたりしないし彼の両親も私の事を本当の娘の様に可愛がってくれた。
「ねぇマイク」
「なに？」
「ありがとう、此処に連れてきてくれて」
「いいんだよ、僕が君の事を連れてきたかったからね」
そう言って彼はにこりと笑う。こんな幸せがずっと続けば良いのにな。
悲鳴が聞こえて飛び起き、慌てて外に出て目を疑った。サーカスが燃えている。それに団員達が血を流しながら倒れている。慌てて駆け寄るが遅かったようで、既に事切れていた。
「…っ誰か！誰かいないの！？」
生きている人間を必死に探す。そのせいか、気づけなかった。背後の人影に。腹部に激痛が走り、その場に倒れる。動けない、体温が下がっていくのが分かる…。
「マ、イク…」
無事でいて…そんな事を考えながら意識を手放した。
曲芸師side
たった一晩で僕の大切な人達はいなくなってしまった。生き残ったのは僕だけだ。遺体をの元に行く。
「…A」
彼女に出会った時、必ず守ろうと誓ったのに。守れなかった。団員の皆に別れを告げて安置所を出る。
「…絶対に、許さない」
両親も彼女も殺した人間がいる。警察は足取りすら掴めていない。必ず探し出す。そして…
必ずこの手で、殺してみせる。
すっごい書きたかった話ですがなんかすっごい変になりました(なんで)
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ティアラ(プロフ) - 続き気になります！無理をせず頑張って下さい！ (2020年1月25日 2時) (
レス) id: 8ab50052d8 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。気づいていなかったのでありがたいです…。今後ミスがないように気をつけます…！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - カヴァンさんではなくカヴィンさんではないでしょうか？ (2019年10月19日 22時) (レス) id: e07e09f1ac (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - コメントありがとうございます！返信遅くなってすいません…頑張って続き書きます！←復讐者と道化師ですね！遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
海老 - 初コメ失礼します。魔トカゲさんめちゃくちゃ素敵です！続き楽しみにしてます！あと復讐者と道化師も見てみたいなと思ってます…。お願いします！ (2019年8月22日 10時) (レス) id: 4f362d6105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2019年7月4日 22時
