ようこそ、果てのない暗闇へ【写真家】 ページ11
※近世ヨーロッパのパロです。捏造たっぷり、キャラの設定ガン無視してます。完全な自己満足作品です。
写真家side
もしも、生まれた時代が違かったら。何度そう思ったか分からない。
彼女は屋敷に務めていたメイドの一人だった。何事にも一生懸命で笑顔が可愛らしい、とても魅力的な人。そんな彼女に惹かれていった。
結婚を約束するまでの仲になったが、周囲がそれを許さなかった。彼女は孤児で家庭もあまり裕福ではない。逆に僕はそれなりの地位があった。しかしそれがどうしたというのだ。この先の人生をほとんど顔も見た事のないような婚約者と共に過ごしたくない。彼女と一緒に生きていきたいのだ。
自室にある僕等二人が写っている写真を見る。最近あまり会えていない。邪魔されるからだ。会いに行くどころか手紙さえ届けられていない。
写真の世界では二人でいてもなんの咎めもない。いっそ二人で逃げてしまおうか。いや、無理だろう。僕一人ならともかく…
考える。どうしたらずっと一緒にいられるか。
…ああ、あるじゃないか。二人で過ごせて、永遠に離れない方法が。今すぐにでも実行しよう。早く、この屋敷から抜け出さないと。
何とか屋敷から抜け出して彼女の家に行き、ドアをノックする。
「…誰？」
「A、ジョゼフだ、開けてくれ。」
「…ジョゼフさん？」
少しするとゆっくりドアが開く。彼女は暗い顔をしていたが僕だと分かると顔がパァッと明るくなる。「少し話をしよう」と言うと真っ直ぐ目を見て頷いてくれた。
「君は、僕が好き？」
彼女は顔を赤くして頷く。
「僕も君が好きだよ。だからね、」
「一緒に死のう？」
ああ、驚いているな。当たり前だ、突然言い出したんだから。
「此処にいても二人じゃ居られない。邪魔する物が多すぎる。だから、考えたんだ。どうしたらずっと一緒にいられるかなって。どうしても、これしか浮かばなかったんだ」
「ねえ、僕と一緒に死んでくれる？」
彼女は微笑んで「…はい。」と返事をする。ああ、彼女は僕を受け入れてくれたのだ。
海沿いの崖の前に立って「本当にいいの？」と聞く。彼女は「いいですよ。」と言う。
「神様、どうかこれからは二人でずっと一緒に居られますように」
彼女がそう言った直後、二人で飛び降りる。
もう邪魔する物は無い。これからはずっと一緒に居られるだろう。身体に強い衝撃を感じて僕の意識は沈んでいった。
どうしても心中が書きたかった。ジョゼフ推しの皆様、申し訳ございませんでした…。
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ティアラ(プロフ) - 続き気になります！無理をせず頑張って下さい！ (2020年1月25日 2時) (
レス) id: 8ab50052d8 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正させていただきました。気づいていなかったのでありがたいです…。今後ミスがないように気をつけます…！ (2019年10月19日 23時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
空 - カヴァンさんではなくカヴィンさんではないでしょうか？ (2019年10月19日 22時) (レス) id: e07e09f1ac (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - コメントありがとうございます！返信遅くなってすいません…頑張って続き書きます！←復讐者と道化師ですね！遅くなるかもしれませんが頑張ります！ (2019年8月24日 17時) (レス) id: 80b29a0df2 (このIDを非表示/違反報告)
海老 - 初コメ失礼します。魔トカゲさんめちゃくちゃ素敵です！続き楽しみにしてます！あと復讐者と道化師も見てみたいなと思ってます…。お願いします！ (2019年8月22日 10時) (レス) id: 4f362d6105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玲 | 作成日時：2019年7月4日 22時
