Student Council “BTS” *2nd* (ページ2)

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52.無言の圧力ページ2

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『グク、まだ怒ってるの？』

「……怒ってない」

『でも、やっぱり私のせいで』

「次それ言ったらぶっ殺す」

脱出してから2週間。

グクは何とかして私を学園に戻そうと、必死に権力を奮ったらしい。

だが、結果は惨敗。

頭を冷やせと、停学を言い渡された。

「ナムヒョン、何かおかしい。最初はここまでAに対して対抗してなかった気がするのに…」

『いやいや、私は最初からやらかしてるからね？』

今となっては懐かしい、門での一悶着。

これがあったからこその今のグクとの関係とも言えるけど…

「大体、テヒョニヒョンがなんで普通に学校行けるんだよ！あんなに問題起こしてるはずなのに。……っクソ！！」

そう。何よりも今グクをいらつかせているのはテヒョン先輩のこと。

罪に問いたいのに問えない。

そこにはやっぱり、大人の権力が働いている。

グクもそれは分かってるらしく、悔しそうに唇をかんだ。

「……ごめん、A。俺、何も出来てない」

『何がよ。こうやってすまわせてもらってるだけで、私は身震いしちゃうんだけど』

豪邸の一部屋に住まわせてもらっている身としては、寮より遥かに広い部屋に度肝を抜いたのだ。

何も出来てない、だなんて言わせない。

「ヒョンに、謝らせてない」

『………』

グクの瞳は、強い。

言いたいことは、何となく分かる。

でも何故か私には、テヒョン先輩を責めることは出来なかった。