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JKside
『…え、もしかして、ヌナ…？』
いつの間にか変わっている景色よりも、目の前の少女に視線が釘付けになる。
JN「やー！待ってよ、A！」
だとすると、半泣きで追いかけているこの子は、ジン先生？
ジン先生はともかく、ヌナの明るい表情に驚く。
「ジンのせいで遅刻したら、今度は蛇を筆箱の中に入れるからね！」
JN「カエルだけで勘弁してぇ…！」
ぶっ…カエルって…
ヌナって案外強気な女の子だったんだ。
新たな一面を知れて、頬が緩む。
小学校へと走っていった二人を見つめながら、ほんの少しだけ思い出す。
寂しそうな横顔。
走って行ったヌナとは想像も出来ないほど綺麗で儚い顔だった。
俺が知らない空白の時間。
シュガヒョンが俺に言った言葉、“あいつを救う方法”。
この事態が非現実的で、とてもじゃないけれど信じられることが出来ない。
…だけど。
“…ジョングガ、お前はあいつのことを好きでいてくれるか？”
『当たり前ですよ、ジン先生』
誰にも聞かれることなく、俺の声は風に乗って消えた。
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作者名：茜夏 | 作成日時：2018年4月14日 17時
