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「なぁ知ってるか?風柱様の継子の話。」
「知ってる知ってる。わずか1年で下弦を2匹も倒したっていうあれだろ?」



嗚呼、またか。

木の影に隠れながら、静かにため息をつく。



「女のくせにでしゃばり過ぎだよなぁ。」
「いやいや、絶対嘘だろ。たった1年だぞ?この前入ったっていう霞柱様じゃあるまいし。」



はいはい、むい君とは違いますよ。

こんなふうに言われることは、日常茶飯事。

女のくせに生意気。人の手柄を横取りして今の階級まで上り詰めた。そんな根も葉もない噂ばっかり。



『.....豈、違う道で行こうか。遠回りになるけど。』
「ソウダナ。」
「でもさ、あれだよな。」



まだ続くのか.....暇だなぁ、あの人達。って、それを立ち聞きしてる私も暇人か。



「そんな奴を継子にするだなんて、風柱様ってのは実はそんなに実力ないんじゃね?」
「見る目がないってことか?そりゃ言えてる!」
『師範の見る目がないかどうか、確かめてみましょうか?』



後ろから声をかけると、2人は驚いたように私と距離をとった。

師範(推し)の悪口を聞くと、身体が勝手に動くみたいだ。



「お、お前は!」
『噂の主、風柱の継子ですが。』



自身より背の高い隊士達を見上げる。



『今、師範の見る目がないとおっしゃいましたよね?なら私と手合わせしませんか?師範の見る目がなければ、貴方達は余裕で私に勝てるでしょうから。』



ニコッと微笑みながら言えば、2人の顔がサッと青ざめる。



「ご、ごめんなさい!」
「失礼しましたぁ!」
『.....逃げるくらいなら言わなきゃいいのに。』



ねぇ?なんて言いながら、肩に乗っている豈の方を向く。



「今ノハ俺デモ逃ゲタクナルゾ。」
『なんで!?』

裁判1→←恋心



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lynx(プロフ) - たかめいさん» コメントありがとうございます!全部好みだなんて.......嬉しいです(*´ω`*)これからも頑張ります! (2020年5月5日 17時) (レス) id: 5f710f9da6 (このIDを非表示/違反報告)
たかめい(プロフ) - このお話大好きです!キャラの設定から何から全部好みでもう感激です!これからも更新頑張ってください!応援してます!(*^^*) (2020年5月5日 16時) (レス) id: 651a3f3b57 (このIDを非表示/違反報告)
lynx(プロフ) - 蓮莉☆〜(ゝ。∂)さん» 初コメ嬉しいです......!面白いと言っていただき光栄です!これからも頑張ります! (2020年5月5日 16時) (レス) id: 5f710f9da6 (このIDを非表示/違反報告)
蓮莉☆〜(ゝ。∂) - このお話面白いです!更新頑張ってください! (2020年5月5日 15時) (レス) id: 4e2f990c90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:lynx | 作成日時:2020年4月13日 17時

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