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呼ばれた方向を向くと、
『 さっきぶりでーす 』
教室のドアにもたれ掛かって手を振る後輩くん。
くそぅ、イケメンかよ...
無駄にイケメンオーラを放つ後輩くんに近づく。
...し、視線が痛い.....
みんながひそひそ話しながら後輩くんとわたしを見る。
...この後輩、有名人かな?
「 どうしたの?なんか用事? 」
『 や、用事とか無いんですけどー 』
"先輩と話したくてっ"
そう、ニコッと笑われたら許しちゃうよね。
『 ...ん?どうしたんですか、先輩 』
「 可愛いな〜って思って!! 」
わしゃわしゃと犬を撫でるように後輩くんの頭を撫でる。
あ〜、やっぱ癒しだ...
撫でながらそう思っていると、
─っパシ、
「 ...お? 」
後輩くんに撫でていた腕の手首を掴まれた。
「 えーっと...? 」
『 ダメですよ先輩 』
「 は? 」
『 男にこんなことしちゃ、ね? 』
「 え、あの... 」
後輩くんの顔がだんだん近づいてきたかと思うと、頬に柔らかい感触。
背後で悲鳴のようなものが聞こえた。
「 な、な...!! 」
『 うん、やっぱ可愛いのは先輩です! 』
そう言ってもう一度ニコッと笑うと、
『 ほな先輩、失礼しますー 』
わたしに背を向けて、帰っていった。
嵐みたいな後輩だな...
頬を押さえながら、後輩くんの帰っていった方向をぼーっと見てた。ら、
『 .....A、 』
「 え?.....あ、望 」
さっきまで教室の隅っこで相澤さんとお弁当を食べてた望が、いつの間にか背後に。
「 どうしたの? 」
望「 ...さっきの後輩、 」
「 あー、望も朝会ったでしょ 」
望「 ...気ぃつけろよ 」
「 .....へ? 」
望「 ああいうの、意外と危ないかも知らんし、 」
「 ああいう...大丈夫だよ、 」
望「 いいから!!.....気ぃつけろ 」
そう言い、あたしの頭を乱雑に撫でた。
「 .....うん、 」
望が心配してくれて、頭を撫でてくれて、
それだけで望のことしか考えられなくなる。
.....重症だ。
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yura(プロフ) - 続きがみたいです!! (2018年12月10日 22時) (レス) id: 1b1dce2a99 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく(プロフ) - 紫耀くん可愛すぎです!!更新待ってます( ̄∇ ̄*)ゞ (2018年1月4日 23時) (レス) id: a029a20595 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - この作品 、だいすきです っ ! しょーくんにキュンキュンして 、のんちゃんにもキュンキュンして…とても面白い作品です! (2017年11月26日 11時) (レス) id: 768d4f33fb (このIDを非表示/違反報告)
. あか(プロフ) - ひらさん» 続き、どうなるんでしょうね…笑 頑張ります( ´艸`) (2017年10月27日 20時) (レス) id: f3f81c6995 (このIDを非表示/違反報告)
ひら - 続き楽しみです。頑張ってください! (2017年10月27日 18時) (レス) id: 4a13363843 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:. あか | 作成日時:2017年10月7日 23時