＿＿BlueRaven＿＿2

第八十九羽 ページ45

貴)い、いま…なんて…？

柔)白い服の少年、や。
白い手袋しとった。けど…突然
なんて言うたらええんか分からへんけど…

貴)・・・

柔)ジュワって、なくなったんや。
なんや、腐った…言うんやろか。

白い「手袋」

貴)その傷も…

柔)あの「手」や。

手に触れることによる「腐蝕」

貴)そんな…まさか…

ゾクッ

貴)ッ・・・

？)オレだよ、A。

一瞬。

本当に一瞬。

貴)な・・・

後ろに立っていたのは

バ)バジルだよ。「浸食の掌」の。

勝)誰や…？

貴)なんでここにいるんだよ！？
バジルは…あたしが…

バ)ああ。そうだよ。

くるりと振り返る瞬間、バジルは武器を振りかざしていた。

貴)！

シュ)A！！

貴)すみません柔造さん！

乱暴に柔造を抱えて、とっさに避けた。

さすがスキャッグス。

ものすごい威力。

みんなが気づいて、集まってきた。

まずい。

雪)どうしたんです…か！？

出)！？

志)だ、誰！？
って柔兄！女の子に抱えられてる！ww

貴)！

廉造に言われて気が付いた。

柔)ッ…

貴)！すみません！大丈夫ですか！？

柔)あ、ああ…大丈夫や

貴)子猫！出雲！
柔造さんを安全なところへ！！

子)え…でも！

貴)いいから！

出/子)は、はい！！

貴)くそ…

バ)おいおい、どうした？
早く攻撃して来いよ？

貴)ッ・・・

ムカつく。

ここで攻撃したら「逆さ数字」だってバレる。

それに…制御しきれないかもしれない。

ウォ)A！

貴)！…ウォルター！

ウォ)落ち着け！

貴)わかってる！
…でも！

バ)そろそろ我慢できねー。
オレはなァ、お前に負けた一点の黒点が気持ち悪くて仕方ないんだよ

再びバジルは武器を振り上げた。

雪)危ない！

それにすぐ気付かなかった。

ゆきがまえに、あたしを守るようにたった。

貴)やめッ…！

とっさにゆきと一緒に身をかがめた。

貴)全員バジルから離れろ！

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